開院した理由

と質問をいただく機会がよくあります。
一言で表すと、 「自ら病気を経験したことで、困っている方の手助けをしたい!」 その思いが強いことに尽きます。
このページでは、さかい快福整体堂を開院するまでの経緯を、ご紹介させていただきます。
少々長い文章になりますが、ご興味ある方はお付き合いくださいませ。
前職は自動車関係の仕事をしていました
自動車整備士を養成する専門学校を卒業後、地元の自動車販売会社に就職しました。
入社2年目に、車検を通す業務に携わることになり、書類を作成するデスクワークが増えたことで、きつい首こりで困りました。

今でこそ首こりの原因が、同じ姿勢で筆圧が強いことだと分かります。
ですが、当時はそれらの原因や対策を知らず、健康器具で押さえたり湿布を張ったりして、過ごしていました。
人を治す仕事に興味を持つ
私は、自律神経失調症や不安神経症を患いました。
病院をはじめ、整骨院・鍼灸整骨院・整体・カイロプラクティック・気功・ヒプノセラピーなど、西洋・東洋問わず、あらゆる治療(民間療法)を試してきました。
それぞれの先生とお話することで、安心したり、気持ちが落ち着いたり、元気をいただいたりと、白衣を着た先生や人を治す仕事に興味を持つようになりました。
※自分が経験したことに加えて、自律神経を専門に学んだことを、さかい快福整体堂の自律神経整体に活かしています。

人生の転機
「営業職への異動を命じる」 整備の先輩方をみて、いずれ営業職になるんだろうとは思っていました。
でも、29歳では早すぎましたし、性格的に控えめで押しの弱い自分は営業職に向かないだろうと学生時代から思っていました。

スーツを着て商談するイメージをしてみると、なんのために専門学校に行ったのか?誰のために仕事をしたいのか?
うまく言えませんが、自分の芯みたいなものが壊れるような複雑な気持ちになりました。
「こんな気持ちではダメだ…退職を考えよう。」
異動を命じられてからの年末年始休暇は、考えに考えました。
考え抜いた結果、 ・自ら病気を経験したことで困っている方の手助けをしたい ・生涯にわたって職人として全うできる仕事を選ぼう。
そして29歳というチャレンジできる年齢が後押しとなり、約10年勤めてきた会社を退職することにしました。
整体の道へ進む
2004年当時は、健康・癒しブームで、整体を教えるスクールが数多くありました。
退職後すぐに、いくつかのスクールの資料を取りよせて見学に向かいました。
比較検討した結果、梅田にある健康療術学院にて、推拿(すいな)と呼ばれる中国発祥の整体を学ぶことにしました。
推拿は、鍼灸・漢方とともに中国三大医療の一つとされ、中国の大学病院などでは推拿科があり正当な医療行為としてみなされています。
実際に、中国出身の葉 旋(よう せん)学院長の推拿を受けると、これまで受けてきたマッサージや整体などとは比べようがないくらい筋肉がほぐれました。
心地いい刺激でしっかり効く。そんな整体です。
修業時代~困難の日々~
一年かけて推拿を学び卒業。
地元の整形外科のリハビリスタッフとして採用されました。
実際のリハビリの現場は、苦難の連続でした。
技術・知識・コミュニケーション能力。
すべてにおいて未熟さを感じ、日々反省しました。
その都度、先輩方に指導を仰ぎ、家族や友だちに練習を繰り返してきました。
すると、少しずつ私を指名してくださる患者様が増えてきたのです。
信頼してくださり、すごく嬉しかったです。
・現場が未経験の私を快く受け入れてくださった院長先生
・相談や練習相手になってくださったリハビリ担当の先輩方
・はじめて担当させていただいた患者さま
・私のリハビリ(整体)を受けてくださった全ての患者さま
・練習相手になってくれた家族や友人
みなさまに育てていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
修行時代 ~独立を意識~
整形外科では4年間勤めました。
その後、鍼灸整骨院や整体院で経験を積みました。
私にとって大きな成長の機会を与えてくださった方が、近藤整骨院 院長の近藤先生でした。
先生は、私の整体(推拿)に大変興味を持ってくださり、独自のメニューを作る機会をいただきました。
多くの患者さまから、「こんなに気持ちいい整体は受けたことがない」と喜んでいただけました。
患者さまからの評価がさらなる自信につながり、独立することを決意しました。
近藤先生とは、今でも交流がございます。
さかい快福整体堂 開院
津久野町のテナントを選んだ理由は、自宅から近く周辺が騒がしいこともなく、ホッとできる空間だったからです。
ちょうどいい広さ、自分が落ち着いて過ごせる空間、一目見て「契約します」と即答しました。

さかい快福整体堂は私一人の小さな整体院ですが、職場に着くと礼にはじまり職場から帰宅する際も礼で終わる。
場に感謝の気持ちを持つことで、来院される皆さまを温かく迎え入れることができる。
そう心がけています。
現在の健康状態

「おかげ様で、健康になりました。」
私の症状は、なかなか完治しませんでしたが、西洋・東洋問わず、あらゆる治療(民間療法)のおかげで、今では健康的な生活を送ることができています。
私に関わっていただいた、全ての先生が「健康」というバトンをつないでくださったと思います。
元患者だからこそ分る、不安や悩み
整体師だからこそ分る、原因と対策
これからも自分が生きていく証として、一人でも多くの方の健康に寄与してまいります。
つたない文章を最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。
さかい快福整体堂
院長 市川 猛
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