パニック障害克服チャレンジ!新型コロナウイルス規制緩和後のGWに高速道路を運転してみました。

高速道路の渋滞

ブログへ訪問していただきまして、ありがとうございます。

パニック障害を患い克服をした整体師。堺市いたわり健康院 さかい快福整体堂の市川 猛(いちかわ たけし)です。

本日のテーマは、本当のところ院長(市川)はパニック障害を克服しているのか?

それを検証するために、2023年のGWに高速道路で京都府福知山市まで自動車を運転してきたことを書かせていただきます。

本題に入る前に私のパニック障害について、ご紹介をさせてください。

パニック障害で悩んでいた時期
  • 津久野駅から天王寺まで快速電車に乗れない
  • 友達と会う約束をしていても当日ゲリラ豪雨で雷が伴い、ドタキャン
  • 10分カットの散髪屋さんでさえも息苦しくなり苦痛(途中で逃げれない心理)
  • エレベーターを避けて階段を利用する
  • 講習会で、新大阪駅にいくことがとても不安
  • 特急や新幹線に乗車すると想像するだけで気持ちが拒否してしまう
  • 高速道路を避けて下道で目的地に向かう(阪神高速の堺線、浜寺から堺東まで無料で走行できる道路も避けて下道を走行する)
  • 人間ドックの聴覚検査室やバリウムを飲んで胃の検査を受ける、一人で狭い空間にいることに恐怖を感じる

このように行動に制限がかかっていました。

それが、次ように変わることができました↓

パニック障害を克服したと思える成功体験
  • 快速、急行、特急に乗車
  • 日帰りで東京まで新幹線でいける
  • はじめてパニック発作(強烈な動悸と過呼吸)を起こした、りんくうタウン付近にある田尻マリンブリッジを自動車で何度も運転することができる
  • 阪和線や環状線で電車が止まっても、落ち着いて待てる
  • 石川県を走行する七尾線が豪雪により電車が動けない状況に。まわりは畑ばかり夜で暗い。雪がドンドン降るなか鉄道関係者が手作業で雪かきをおこなう。身動きができない状況でも落ち着いて待つことができた。
  • 人生初、フェリーに乗船することができた。
    私は泳げないこともあり、海が怖いです。
  • 水上バスに乗船することができた(狭い空間、泳げない、逃げれないシチュエーション)
  • 人間ドックが平気になり、毎年受けることができる
  • 散髪、ごくいたって普通に過ごすことができる
  • 豪雪で新幹線の運行が中止になりそうな日でも、キャンセルせず一人で広島までいけた
  • 訪れたことのない地域へ、一人で日帰り旅行にいくことができる

制限なく自由に行動できるようになったのは、20代前半以降はじめてのことで不思議な気持ちです。

いちかわ
いちかわ

私のパニック障害発症や克服に向けての詳しい経緯は、こちらのページをご覧ください↓

とはいえ、実は避けていたシチュエーショがありました。

それが、自動車で高速道路を運転することです。

高速道路の運転を避けていた理由

高速道路 渋滞
  • 渋滞が怖い(自然渋滞・交通事故・工事など)
  • 長いトンネルで渋滞につかまったら発作をおこしそう
  • 最近の報道の影響で、後続車に煽られたらどうしよう…
  • 電車は基本、時間通りに移動ができる。運転をしないため、体も気持ちも楽
  • もし妻と幼い娘を乗せて自分の体調が悪くなった時、家族に心配と迷惑をかけてしまう
  • 一般道の場合、途中で左折や右折など体調や気分によって臨機応変な選択ができるが、高速道路の場合、つぎの出口までかなりの距離がある。料金もかかるため、がんばって無理をしてしまいそう。

なぜ、高速道路を避けていたのか?

根底にある理由は、私がはじめてパニック発作を経験したのが自動車の運転中だったからです。

当時の状況と心理状態はこちら↓

・映画鑑賞時に気分が悪くなり途中で退席、自動車で大きな橋を渡る途中で渋滞につかまる
・橋が高い(小さい頃から高所恐怖症)
・海が見える(小さい頃から泳げません)高いところで海が見えるだけで怖い心理状態
・いつになったら渋滞を抜け出すことができるのか?という心理状態(土日の、りんくうアウトレットモール周辺の道路は大変混雑しています。)

そうした事情で、心のどこかで電車で事足りると判断。

実際のところ、妻の実家がある石川県まで電車で約4時間30分かかります。

その過程を自動車で往復するとなると、かなりプレッシャーを感じたのが正直なところです。

特急を含む電車での移動は、本を読めたりスマートフォンを見たり、睡眠をとったり家族や友達と会話をしたり、とても楽なことに気がつきました。

また、2021年から猛威をふるう新型コロナウイルスの影響による緊急事態宣言。その後のまん延防止等重点措置によって、外出をする機会が一気に減ったことも高速道路の運転を避ける理由になりました。

そうしたなか兼ねてより、私の弟と「コロナが収まったら福知山にいってみたいなぁ」という話しをしていました。

といいますのも、私たち兄弟が幼かった頃、市川家で家族旅行に行った記憶はほぼなく、夏休みやお正月休みは、決まって母親の実家がある京都府福知山市に帰省をしていました。

夏休みは、ほとんど滞在していた記憶があります。

全国高校野球選手権、夏の甲子園では開幕から決勝まで福知山でTV観戦。

その他では、蝉とり・盆踊り・花火大会・大文字焼き・川で魚を捕まえる。

福知山にはお城があるため、城下町を歩くだけでも歴史を感じていました。

兄弟そろって福知山が大好き。想い出がたくさんつまっています。

2023年に入ると新型コロナウイルスに対する規制が徐々に緩和し、外出のハードルが低くなってきました。

思い立ったが吉日。弟と相談をしてGWに福知山へ行こう!と決断しました。

GWの高速道路運転シチュエーション

目的:母親の実家がある京都府福知山市へ、お墓参りを兼ねて親戚に会いにいく。

高速道路の渋滞
  • 阪神高速道路堺線~環状線~中国自動車道を経由して舞鶴若狭自動車道の福知山料金所で降りる
  • 私と娘(年長さん)、弟と弟の娘2人(小学生)。合計5人。車は一台で。
  • 弟の自動車をはじめて運転をする
  • 日帰り(往路・復路を、途中で交代をして運転をする)
  • 新型コロナウイルス規制緩和後はじめてのGW、2023年4月29日(昭和の日)
    TVのワイドショーで、これまでの渋滞情報と映像を見て若干不安が募る
  • 子供たちが、ぐずらないか、喧嘩しないか、急な体調不良、急なお手洗いなどの心配

福知山の親戚の方達からすれば、小さい頃から見ていた弟と私が子供を連れてくる。

その日を迎えることが待ち遠しかったと思います。

パニック発作を落ち着かす対処方法について

自動車 ダッシュボード周り
以前、パニック障害の落ち着かせ方。というブログを書かせていただきました。

パニック障害の落ち着かせ方
このブログは、パニック障害を患い克服をした整体師の経験を基にに、パニック発作の落ち着かせ方としてアイテム編と心構え編。ご家族やご友人にパニック障害の方がいる場合の落ち着かせ方法についてまとめています。
このブログにあるように、私はすでに幾つかの成功体験を積んでおり、自信がついていました。

そのため事前の対処は、渋滞につかまった時用に必要最低限のアイテムを備えるくらいでした。
パニック障害高速道路のアイテム
  • 非常用の簡易トイレ(子供用・大人用)
  • 嘔吐物用の処理袋
  • ビニール袋(たくさん)
  • ウエットティッシュ(2セット)
  • ティッシュペーパー(5箱で1セットの商品)

もし、渋滞につかまっても、過去の成功体験を思い出してなんとかなるだろう。そうした心構えでした。

実際にGW中の高速道路を運転してどうだったのか?

結果的に目立った渋滞もなく、普通に運転することができました。

中国自動車道

※写真は無料素材より。実際はGWということもあり、それなりに自動車は多かったです。

往路

弟の自動車をはじめて運転することもあり、私は西宮名塩サービスエリアから福知山市内まで運転を担当しました。

フロントガラスやサイドミラー、バックミラーから感じとる車両と周辺状況の視認状況をチェック。

名塩サービスエリアの駐車場から、徐々にスピードをあげて本線へ合流。

ハンドル、アクセル、ブレーキの感覚が異なり、はじめは慣れませんでした。

とはいえ、前職の自動車販売会社で様々な車種を運転していた経験がここで活かされ、運転をして15分もすれば、車線変更や弟や子供たちと会話をする余裕がでてきました。

ふと周りを見渡すと、山や空など自然を感じることができると同時に、20代の頃に何度も運転をした高速道路。

当時、入院をしていたおばあちゃんのお見舞いで帰省をしていた母親を迎えにいく約束を忘れてしまい、自宅に電話がかかってきて凄く怒られました。

明日仕事なのに急いで自動車に乗って夜の高速道路を運転する。

福知山に到着すると、やさしい声で「ごくろうさん」と言う母。

ギャップの激しさに驚く。懐かしい記憶がよみがえってきます。


堺市を8時過ぎに出発し、親戚(いとこ)の自宅に10時30分頃、無事に到着。

福知山市に住んでいる親戚5名が、この日のために集まってくださりました。

家の中に入り、仏壇に手を合わせ「おじさん、おばさん、ご無沙汰しています。たけしです。小さいころから大人になってもいつも優しい表情でかわいがってくれてありがとうございました。今日はこどもを連れてきました。もう5歳になるんですよ。」と、ご挨拶。

久しぶりに親戚一同が集まったこともあり、それぞれ近況報告。

その後、みんなでお墓参りへ。

早めのランチを食べにいき、子供たちのために福知山市動物園へ連れていってもらいました。

TVで幾度となくとりあげられた福知山市動物園。

ウリ坊の背中に小さな日本ザル「みわちゃん」を乗せて走る愛くるしい姿が懐かしい。

当時のウリ坊は、とても大きくなっていて貫禄のあるイノシシという感じでした。

小さな敷地にある動物園ですが、のどかな環境でのびのびと飼育されている動物。

園長さんをはじめ飼育員さんは、みなさんやさしい方でした。

動物園を後にして、親戚(母の兄)の自宅へ向かいました。

私たち兄弟が、寝泊まりをしていたなじみの深いお家です。

先にお墓参りにいき、お家に入ると懐かしい空間が目の前に広がる。

玄関から見える、扉だけでもワクワク・うれしい気持ちになります。

まず、仏壇に手を合わせました。

「おじいちゃん、おばあちゃん。たけしだよ。子供を連れてきたよ。弟の子供たちも大きくなりました。今日これてよかったです。」そのようなことを、心のなかで語りかけました。

部屋を見渡すと、私たちの名前と身長が刻まれた柱。堀りごたつ、縁側。裏庭と離れの部屋。

小さい頃にお正月を迎えると、裏庭で臼と杵で親父や叔父さん達が餅をつき、おばあちゃんや叔母さん、母親が、餅をまるめてズラーと並べる。そんな記憶がよみがえってきました。

ボーンボーンと時刻を教えてくれる掛け時計。

家の外の風景は、倉庫と畑が目の前に広がる。

とても懐かしい、ほとんど当時のままでした。

復路

叔父さんの自宅で夕食をいただき、19時過ぎに親戚の方達に見送られ出発をしました。

気象条件は雨が降るなか、私が福知山市から西宮名塩サービスエリアまで運転を担当。

夜に走行する舞鶴若狭自動車道は外灯が少なく、スピードを抑えて安全運転に徹する。

3人の子供たちは、遊び疲れたのかスヤスヤと眠っていました。

名塩サービスエリアでトイレ休憩、弟と運転を交代。

宝塚から豊中インターまで渋滞をしているかな?と心配しましたが、往路よりも道が空いていて拍子抜けしました。

21時過ぎに無事帰宅。不思議なもので行きよりも帰りの方が早く着いたと思うのは気分的なことなのでしょう。

事故や怪我、体調不良もなく、1日を過ごすことができてホッと一安心。清々しい気持ちになりました。

おわりに

市川 猛

2013年に、さかい快福整体堂を開院した当初の私は、まだパニック障害を患っていました。

自分が元気だった頃を取り戻すべく、コツコツと小さな成功体験を積み重ね、その経験を活かしてパニック障害でお困りの方をサポートさせていただいております。

今回の高速道路運転チャレンジは、結果的に目立った渋滞がなく、検証という意味では精査するに値しないかもしれません。

それでも、新型コロナウイルスの規制緩和後はじめてのGWに高速道路を運転できたことは、成功体験をクリアしたと評価しています。

なぜなら「これなら、いつでも気軽に福知山までいける。」と手ごたえを感じたことが何よりの成果だからです。

弟家族、母親、親戚の方達、私の家族の協力のもと、チャレンジすることができて感謝の気持ちでいっぱいです。

さいごまで、お読みいただきまして、ありがとうございました。

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