- 股関節を回すと音が鳴る、開脚ストレッチをすると鼠径部が痛む
- 股関節がひっかかるような痛みを感じるようになり、歩くのが怖い
- 赤ちゃんを出産後、股関節から音が聞こえるようになり痛みを感じるようになった
- 股関節痛の要因は、学生時代のスポーツの影響(軸脚の負担)かもしれない
- 整形外科・整骨院・整体に通っても股関節の痛みが改善しない
- ウォーキングをおこなうようになってから、股関節が重だるく感じるようになった
- 今よりも楽に歩けるようになりたい!
道を歩く、階段を上り下りする、スポーツを楽しむ。
これらをおこなうために必要な体のパーツは、たくさんございます。
そのなかでも、今ご覧くださっているページでは股関節にフォーカスをします。
股関節の痛みを楽にするセルフケアも、ご紹介させていただいております。
少しでもあなたのお役に立つことができれば幸いです。
股関節の役割
股関節は、人体の関節の中で最も大きい関節です。
股関節の役割は、私たちの脚を前後左右・ななめ方向弧を描いて動かすことができるように、大腿骨頭(ふとももの骨)が寛骨臼(骨盤)にはまり込み、股関節を形成しています。
股関節に不具合がおきると、次のような体調不良が表れる可能性があります。
股関節痛・ 股関節の柔軟性が失われる・脚を引きずって歩くような感覚になる・脚全体が重たい・靴底の減り方が左右で異なる・階段の上り下りが辛くなる・膝痛
このように、股関節だけではなく、膝など脚全体に影響を及ぼしてしまいます。
さかい快福整体堂が考える股関節が痛くなる3つの原因
股関節痛の原因 ① 主に前側のふとももの筋肉量が少なくなっているから
- 普段、自動車・バイク・電動自転車・エスカレーター・エレベーターの利用が多い。
- 運動不足(歩く習慣がない)
よく誤解されるケースとしまして、通勤やお買い物で歩いていますよ。というような方がいらっしゃるのですが、それでも筋肉量が落ちている場合は、運動量が足りていないと言わざるを得ません。
歩く習慣を持つということは、たとえば、歩くことで血行を促進させよう。老後のために今のうちから足腰を鍛えておこう(筋肉量を増やす、あるいは維持させようとする考え)など、目的を抱きながら歩く意識を持つことです。
- 事故や転倒などの影響で大腿骨を骨折された、臼蓋形成不全、人工股関節の手術をされている、アキレス腱断裂の経験があるなど、以前より脚の状態がおもわしくない場合。
前側のふとももの筋肉量が少なくなっているかどうかを判断するセルフチェックとしては、椅子に座っていただき、手のひらで両方のふとももをさすってください。
左手の平➡左のふともも(真ん中・やや内側・やや外側など、位置を変えてチェック)
右手の平➡右のふともも(真ん中・やや内側・やや外側など、位置を変えてチェック)
左右で比較していただき、おそらく膝が痛む側のふとももの筋肉量が少なくなっているでしょう。
※後ろ側のふとももの筋肉(ハムストリングス)量が少なくなっているかどうかのセルフチェックは、ご自身ではむずかしいため、ご家族の方や整体など体の専門家に判断していただくといいでしょう。
筋肉量が少なくなっているケースによる股関節痛になる理由は、重力が加わる体を少ないふとももの筋肉で支えないといけないため、極端なお話しダイレクトで股関節周辺(関節・筋肉・靭帯)に負担がかかるからです。
現実的なお話しになりますが、筋肉量が少なければ少ないほど、いくら注射で痛みを緩和したところでその場しのぎになってしまいます。
同じように、いくら整骨院や整体院、マッサージを利用されても根本的な改善にはつながりません。
なぜなら、このケースの股関節痛を改善させる絶対条件として、ふとももの筋肉を鍛える必要があるからです。
そこで、当院でお伝えしている自宅で簡単にできる、前側のふとももの筋肉を鍛える方法を動画でご紹介させていただきます↓
・鍛えたい側の足を上にあげると同時に、両手を膝のやや上(痛みがある場合は別の箇所)に添えて抵抗をかけてください
・呼吸を止めて筋トレをしないでください(普通の呼吸でOKです)
・前側のふとももの筋肉に力が入っている感覚がある。あるいは、ふとももがプルプル震える場合、それで合っています。
・筋トレの時間は、筋肉量によって個人差ございます。
筋肉はすぐにつかないことから、早く状態をよくしたいお気持ちがある場合、TVを見ながらでも、できるだけ筋トレの時間を作りましょう。
股関節痛の原因 ② O脚・X脚
イラストの正常と比較をすると、O脚とX脚の場合、膝を中心とした脚全体に負担がかかっていることがお分かりだと思います。
ご参考までに、股関節を形成する脚の骨を大腿骨といいます。
この大腿骨に、大腿四頭筋(ふとももの前側の筋肉)・内転筋(ふとももの内側の筋肉)・大腿筋膜張筋(ふとももの外側の筋肉)・ハムストリングス(ふとももの後ろ側の筋肉)など、たくさんの筋肉が付着しています。
一方、膝関節の下に位置する骨は、2本に分かれていまして、親指側の骨を脛骨(けいこつ)と呼び、小指側の骨を腓骨(ひこつ)と呼びます。
この脛骨と腓骨を連結する関節が2箇所あり、それを上脛腓関節・下脛腓関節と呼びます。
そして、歩く際、地面から一番近い重要な関節として、足首の関節(足関節)があります。
本来これらの関節には、「あそび」と呼ばれる、ちょっとした「すき間」があります。
しかしながら、人間の構造上、上からは重力と体重。下からは地面の影響があり、ある意味関節はサンドイッチ状態です。
これはどういうことかと申し上げると、近年道路といえばアスファルトばかりになり、靴のクッション性にもよりますが、道が硬い影響もあり関節のあそび(すき間)が無くなってくるということです。
それを整体業界では、関節の詰まり(関節が詰まっている)と言います。
私は元自動車整備士ということもあり、脚の関節を自動車でたとえるとサスペンション(緩衝装置)。
関節が固着している。と表現する時もございます。
自動車のサスペンションは新品に交換すれば、路面から受ける衝撃をやわらげることができますが、人間の関節は新しい関節と交換することはできません。あるとすれば人工関節です。
そのため、年輪を重ねるにつれて関節のケア(矯正)が必要になってくるのです。
股関節痛の原因 ③ 脚全体のバランスが悪い(筋肉の凝り・筋肉が少ない・関節の歪み・関節の詰まりなど)
これまでご紹介をした①②の混合型で、改善させていくために一番難易度が高く、複雑な股関節痛の状態に該当します。
次のセクションでは、前述した内容以外で考えられる、股関節痛を改善させるアプローチポイントについて解説させていただきます。
上半身と下半身をつなぐ唯一の筋肉|大腰筋(インナーマッスル)について
大腰筋とは、体の前側にあり深いところに位置する筋肉(インナーマッスル)です。
大腰筋の主だった役割は、姿勢の維持(保持)に働く筋肉。
これを姿勢筋とよびます。
この大腰筋は、股関節を屈曲する時に必要な筋肉でもあります。
股関節の屈曲とは、膝を上げる動きのことをいいます。
そのため、股関節痛を改善させるために、大腰筋が固くなっていないかどうかを確認する必要があります。
大腰筋が固くなる要因として、よくあるケースは体をあまり使わない安静時に大腰筋が固くなります。
具体的には、自宅でソファーに座りTVを見ている時間が長い(日課になっている)、パソコン作業などデスクワーク中心のお仕事。
その他、長時間の車の運転は大腰筋が固くなりやすくなります。
固くなるメカニズムは、大腰筋が縮んだ状態で動きがとまってしまう(血行が悪くなる)からです。
・脚(ふともも)を上げにくい(特に膝痛をひき起こしている側の脚)
・平坦な道にも関わらず、つまづくことがある
・股関節を痛める前から腰痛を感じてた
これらの場合、大腰筋が固くなっているケースがほとんどと思っていただいていいでしょう。
大腰筋を緩ませるセフルマッサージの方法は、下記ブログをご参照ください。
股関節に不具合があるかどうか自分で検査する方法(4の字検査)
【画像で説明】股関節4の字検査(右バージョン)
① どちらかの脚を上げてください(④で反対側の脚を上げていきます)
② 足首を反対側の膝のお皿の上側にひっかけてください
ポイント
膝のお皿の上側にひっかけるポイントは、足首と膝のお皿の上が安定したところを探ると見つかりやすいですよ。
③ 脚をゆっくりと外側に倒していき、安定したところの位置を覚えてください
位置を覚えるポイント
・目でおおよそ覚えておく
・誰かに写真を撮ってもらう
・タイマーを使って自撮り
一連の流れを動画でチェックしてください↓
【動画でチェック】股関節4の字検査(右バージョン)
【感想】
まず私の場合は、右脚を上げた時に制限(もっと上がると思っていたけど上がらない)を感じました。
そして、脚を倒していく途中でひっかかり、それ以上は倒れませんでした。
④ 反対側の脚も、手順①②③通りにおこなってください
【画像でおさらい】股関節4の字検査(左バージョン)
【動画でおさらい】股関節4の字検査(左バージョン)
【感想】
左脚の方が高く上がりスムーズに動かすことができています。
そして右脚と比較すると、よく倒れていることがわかります。
【検査結果の判定】 倒れにくい(固い)側の脚を、股関節体操の対象とします。 ※私の場合、対象は右側になります ポイント 100人いれば100通りの股関節の状態がございます。 そのため、あまり倒れない。すごく倒れるなど個人差があります。 もし左右の開き方に著しい差がある場合は、倒れにくい(固い)側の股間節体操を念入りにされるといいでしょう。 ※お願い※ 実際に私が、あなたの股関節の検査を直接おこなっておりませんので、ポイントの説明が当てはまらない可能性があることをご了承ください。
4の字検査の結果を自己分析すると、普段施術をおこなう際は利き腕である右腕をよく使います。
施術中は力を入れる場合が多いため、いつも右側の脚を軸として体を支えています。
それに伴い、腕・背中・臀部・腰部・股関節など、どうしても右側が固まりやすくなります。
その結果、左脚と比べると右脚の動きや倒れ方が悪い(固い)と分析します。
ゆったりリラックス気分でゆらゆら~股関節カエル体操~
股関節の不具合を解消・予防をするために、さかい快福整体堂が一押しする股関節カエル体操をご紹介します。
【画像で説明】股関節カエル体操
① うつ伏せになり、脚をカエルのように、できるだけ最大限まで曲げてください
※4の字検査で倒れにくい(固い)側の脚から曲げてください
ポイント
・右脚を曲げる場合は、顔を右に向ける
・左脚を曲げる場合は、顔を左に向ける
変化を実感する方法
脚を曲げた状態でカラーマグネットやボールペンなど、目印になるような物を床(膝の高さ)に置いておくと、ビフォーアフターとして実感しやすいです。
※ 目印になる物を置く具体的な方法は、動画を参考にしてください↓
次に反対側もおこないます。
② 顔を反対側に向けて、手順①の通りに脚を曲げてください
変化を実感する方法
脚を曲げた状態でカラーマグネットやボールペンなど、目印になるような物を床(膝の高さ)に置いておくと、ビフォーアフターとして実感しやすいです。
私の場合、カラーマグネットの位置はこのようになりました↓
ワンポイント解説
左のカラーマグネットが高く、右は低いです。
前述した4の字検査でも、右脚が倒れにくかったですから納得です。
カラーマグネットの位置が低い方の股関節が固い(股関節体操の対象)と再認識することができました。
いよいよここから先が、股関節カエル体操のメインの説明になります。
まず体勢を整える目的で、もう一度手順の①
うつ伏せで脚をカエルのように、できるだけ最大限まで曲げてください。
※私の場合、右の股関節が体操の対象となりますから顔を右に向けて右脚を曲げています
③ 骨盤(お尻全体の認識で大丈夫です)を左右に10往復、ゆらゆらと動かしてください
※③の手順については、言葉の説明よりも動画をご覧いただく方が分かりやすいと思います↓
【動画でチェック】股関節カエル体操
ポイント
可動域いっぱいになるまで、骨盤(お尻全体の認識)を左右に動かすのではなく、動画のような動き幅で大丈夫です。
【別の角度でチェック】股関節カエル体操
【参考動画】左の股関節が対象になる方は、こちらの動画を参考にしてください
④ おわりましたら、②のポイントでご説明した目印になるような物で、ビフォーアフターを確認してみてください。
私の場合、カラーマグネットの位置はこうなりました↓
黄色のカラーマグネット:股関節体操前
赤色のカラーマグネット:股関節体操後
左側は変化がなく、右側のカラーマグネットの位置が左側に近づいてきました。
【補足】
・1日1回 3分以内でおわる股関節体操です
起床時でも就寝前でも、あなたのライフスタイルに合わせておこなってくださいね。
ご紹介をした股関節のセルフケアでも痛みが改善されない場合、整体を受けていただくことをご検討ください。
さかい快福整体堂が行う股関節痛の整体
当院では、施術をおこなう前に、しっかりと股関節痛をひき起こす原因をチェックし、お一人お一人に合わせた股関節痛の施術を行います。
動画でご紹介|股関節痛の整体
以上が、当院の整体から見た股関節痛の解説でした。
院長メッセージ
長引く慢性的な股関節の痛み
知りあいから人工股関節の手術をした話しを聞いて、心配になる
スーパーで買い物をする時間が長くなってしまった
この先、ずっと今の股関節の痛みと付き合っていけなくてはいけないのか…
孫と一緒に散歩ができるようになりたい
もう…これ以上、股関節の痛みを我慢して過ごす日常から卒業しませんか?
自分一人の力では限られてきますが、一人でも多くの方の健康に寄与したい。
そう思っています。
もし、あなたが「ここの整体院、よさそうかも。」と思われましたら、ぜひお気軽にご相談くださいませ。