唾液の量が多すぎる唾液分泌過多症｜改善レポート

唾液分泌過多症の原因を探るべく、お体のチェックをさせていただいたところ、同じ首の筋肉でも、前側の首の筋肉（広頚筋）と、胸鎖乳突筋に硬結ポイント（筋肉が固い、つまり血行不良）がありました。

前側の首の筋肉（広頚筋）が、固くなる要因をヒアリングさせていただくと、顎を前に突き出すような姿勢（猫背の一種）であることが分かりました。

そのため、正しい座り方（可能な限り、首の筋肉に負担をかけない座り方）をお伝えする必要があると判断。

また、お客様の場合、右側の胸鎖乳突筋の表層筋から深層筋にかけて、奥深い凝りが見受けられました。


とはいいましても、自分でどれくらい首の筋肉が凝っているのかの判断は、むずかしいものです。

さらには、頭を支える首がどれくらい、がんばって頭の重さ（体重の約10％、体重が50㌔の方でしたら、頭の重さは約5㌔）を支えているのかも、イメージはつきません。


そこで、当院にある5㌔の鉄球を、両手で持っていただきました。

すると、「重い！！」と、直ぐに鉄球を私に返されました。

首への負担を理解していただいたことで、しっかりケアをしないと、唾液の量も落ちつかないと自覚をされた様子でした。

この方の場合、お仕事柄、会話が多い接客業。

そのため、お勤め先のお客様が不快な気持ちにならないように、唾液を飲み込むタイミング。

そして、唾液が口の中にたまることで、滑舌が悪くなったらどうしよう…という不安感。

さらには、唾を飲み込む間隔や、水と一緒に唾を流し込むタイミングなど、症状（唾液分泌過多）のことが気になり過ぎる。

ある意味、無意識で緊張状態がつづいていらっしゃることが分かりました。


ヒアリングを続け、仕事が終わると唾液の量が多くなる（交感神経優位から、一気に副交感優位になる）理由も、ご説明させていただきました。

もちろん、ご説明だけではおわりません。

お仕事時の緊張や、不安を和らげる情緒的なサポートも念頭に、改善計画をたてました。

唾液分泌過多症は、会話時や、一人で静かにしている時。

食後や、就寝時など、日常生活に影響を及ぼす悩ましい症状ですが、意外に知られていないお悩みの一つです。

周りに相談する人がいない。

「こんな症状って自分だけ？」

と、思われるかも知れませんが、ご安心ください。

当院には、あなたと同じように唾液の量が多いことで、日常生活に支障をきたされていらっしゃる方がおられます。


今は、治るかどうか不安かもしれません。

それでも、適切なケアを受けていただくことで、必ず、唾液の量を自然にコントロールをできるようになります。

今ご覧くださっているページが、少しでも、唾液でお困りの方の参考になれば幸いです。