

最初の語を何回も連続で繰り返す
一例をあげると「お,お,お,お,お,お、はよう、お,はようございます。」
「は,は,は,は,は,はい,はいっ,そう,そうそうです。」
はじめの語を早く連続して発声するため、途中の語も詰まってしまうこともよくあります。

第一声が詰まって、出だしの言葉が出てこない
一例をあげると「…………、………、あっ…..、………あの…..、…………、す….すみま…せん」
言葉の出だしがスムーズでないことで、相手がどう思っているのか気にしてしまい、余計に言葉がスムーズに出せなくなる悪循環を生みだします。
吃音の悩み…身体から軽く。
世の中では、吃音(きつおん)は原因が分からない、メンタルが弱い心の問題。
難治性や心因性を示唆した見解が多いのですが、必ずしもそうではありません。
当院では、脳の誤作動の解消と、横隔膜の柔軟性の改善。
そして、首こりや自律神経に着目をした施術方針で、吃音の改善をおこなっています。
少しでも、今ご覧くださっているページで、自然に会話ができる希望につながれば幸いです。
【発語のしくみ】言葉がつっかえてしまうのは、なぜ?

「話したいのに、言葉がうまく出てこない…。」
「最初の一音が、どうしても引っかかってしまう…。」
「かんたんな挨拶でも、話すことが怖くなってしまう…。」
吃音(きつおん)で悩む方の多くが、このような経験をされています。
では、なぜ、言葉がスムーズに出てこないのでしょうか?
その理由を“車” にたとえて、ご説明させていただきます。
言葉を話すのは「車の運転」と似ている
私たちが言葉を発するとき、からだの作用としては、脳・呼吸・声帯・口の動きが、チームのように連携をしています。

これは、車を運転する仕組みに、とてもよく似ています。
🔹 エンジン(脳) :話す内容を決める
🔹 アクセル(呼吸) :声を出すための空気を送る
🔹 エンジン音(声帯) :声のもとを作る
🔹 ハンドル(舌や唇) :声を言葉の形にする
スムーズに話せるときは、これらのすべてがうまく連携して動いています。
ところが、吃音があると、どこかの動きが「ひっかかる」ことがあるのです。

これを、車の運転で、たとえてみますね。
🚗 エンジンが急に止まる → 途中で言葉が詰まってしまう
エンジンは(脳)
急にエンジンが止まる状態を、脳の誤作動と定義します。
🚗 アクセルを踏んでも車が前に進まない → 声を出そうとしても、息がうまく流れず言葉が詰まる
アクセルは(呼吸)
息がうまく流れない体の原因は、横隔膜の上下運動がスムーズではないから。
🚗 ハンドルが思うように動かない → 舌や唇が思ったように動かず、声が出しにくくなる
ハンドルは(舌や唇)
舌や唇の動きをスムーズにする体の部位は、首(主に広頚筋・胸鎖乳突筋)と表情筋(お顔の筋肉)です。
吃音でお悩みの方は、無意識のうちに 「うまく話さなきゃ」と緊張をされたり、焦ったりすることで、どこかの動きの「ひっかかり方」が、さらに、かたくなってしまうのです。
次のセクションで、詳しくみていきましょう。
エンジン(脳):話す内容を決める|脳の誤作動について
「言葉がつっかえる…」
吃音(きつおん)に悩む方の多くは、「口や舌の動きが悪いから?」と思うかもしれません。
しかし、実は、脳の働き(脳の誤作動)が大きく関係しています。
脳の誤作動を解消する鍵を握るのが、大脳基底核(だいのうきていかく)と呼ばれる、脳の部分になります。
大脳基底核とは?

大脳基底核(だいのうきていかく)の役割は、意識的に行う運動の調整です。
具体的には、体(筋肉)を動かす際に、動き過ぎないように。
あるいは、動かなさすぎないように、力(ちから)のさじ加減をコントロールします。
これを、随意運動(ずいいうんどう)と呼びます。
もし、何らかの影響で、大脳基底核がダメージを受けてしまった場合、脳が誤作動を起こす。
その結果、力(ちから)のさじ加減をコントロールすることが、むずかしくなります。
吃音で一例をあげると、途中で言葉が詰まってしまうのです。

大脳基底核の役割を、自動車で例えると、ブレーキです。
自動車(自転車でも同じ説明です)を運転中に、ブレーキを強くかけるか、ゆるくかけるかは、前後の車間距離や信号など、周辺の状況によってコントロールをしますよね?
それと同じように、大脳基底核も、体(筋肉)を動かす際に、動き過ぎないように。
あるいは、動かなさすぎないように、力(ちから)のさじ加減をコントロールしているのです。
少し専門的な説明になりますが、大脳基底核による力(ちから)のさじ加減は、三つの系統に別けられており、それぞれに作用があります。
- ハイパー直接路:ブレーキが強い
- 直接路:ブレーキをゆるめる
- 間接路:ブレーキが強い
何らかの影響により、大脳基底核がダメージを受けてしまうことで、脳が誤作動を起こす。
脳の誤作動によって、ブレーキがゆるみ過ぎたり、しっかりと抑えることができなくなる。
その結果、本来出るべきところで、スムーズに発語ができなくなってしまう。
これが、脳の誤作動によって、途中で言葉が詰まってしまうメカニズムです。
この脳の誤作動を、身近な言葉で言い表すと、脳疲労です。

身近に潜む、脳疲労の要因をご紹介します。
- 情報過多
現代はスマホ社会です。
手元にスマホがある限り、いつでもどこでも視覚と聴覚を働かせて、脳に情報処理をしてもらう環境ができあがりました。
YouTubeを視聴すると早い展開の動画が多く、サムネイル・テロップ・効果音も目立つように(脳に刺激を与える)編集されています。
その他、インターネット検索やネットニュースなどもそうなのですが、スマホを使用すればするほど視覚と聴覚を通じて情報が脳に伝わるため、脳疲労を起こす要因となります。
「スマホがない人生」という状況を考えた時、「そんなの無理!!」となると思います。
それくらい現代社会は、スマホ依存という言葉があるように情報の波に飲まれています。
- 睡眠の質が低下している
まず睡眠時間について、これまで8時間が理想という概念が定着していましたが、学問的な根拠がないことが分かっています。
実際のところ睡眠時間が5時間でも健康な方はいらっしゃいますし、睡眠時間を8時間とっていても不定愁訴で当院へ来院される方もいらっしゃいます。
100人いれば100通り、人それぞれのライフスタイルに合わせた睡眠時間でいいと思います。
それよりも睡眠の質の方が大切です。
睡眠の質が低下している場合、つぎのようなことが起こります。
以前よりも寝つきが悪くなっている・就寝中に何度か目が覚める・起きた時に体がだるく、しばらくボーとして動けない。
これらのような場合、睡眠の質を上げていく必要があります。
- 不安を感じやすい
不安とは、明確な対象を持たない恐れの感情のことをいいます。
いくつか例をあげてみます。
先々のことを予測してしまい不安になる・起こってもいないことを想定して不安になる・理由のない不安を感じる
漠然としたことで不安になる・答えが見つからずアレコレ考えてしまい不安になる
・自分の発言が相手を怒らせてしまったかもしれないと考えて不安になる、など。
不安を感じやすい方は、不安になる感情とリンクするようにパッと頭に浮かんでくる考えやイメージがネガティブな方に偏る。
その結果、嫌な気持ちになられたり、また不安なことを考えてしまうことが特徴です。
アクセルは(呼吸)。息がうまく流れない体の原因|横隔膜の上下運動について

横隔膜とは?
横隔膜とは、胸腔(心臓と肺が入っている空間)と腹腔(胃腸など臓器が入っている空間)を、仕切る、厚さ10ミリほどの筋肉性の膜です。
横隔膜は、下記イラストのように、肋骨のなか(下部)にあり、傘のようにドーム状を形成しています。

横隔膜の役割は、呼吸によって横隔膜が上下に動き、声のもとを作る「声帯の振動」を助けます。
この横隔膜の動きがスムーズであれば、息を安定してコントロールができ、自然に言葉を発することができます。
横隔膜の動きが悪いと、なぜ吃音になるのか?
横隔膜がスムーズに動かないと、息を上手にコントロールできず、声を出すタイミングを逃したり、言葉がつっかえたり、繰り返してしまったりするからです。
横隔膜の動きが悪くなる理由
それは、横隔膜が固くなるからです。
具体的に、ご説明をさせていただきます。
① 呼吸が浅い
※横隔膜が上下運動することで、腹式呼吸ができます。
呼吸が浅い方の特徴は、肩で息をするようなイメージです。
とはいいましても、その呼吸が定着(癖)されているため、深い呼吸との比較がむずかしいです。
横隔膜をはじめ、肩や腰を含む、どの筋肉でも、動きの少ない筋肉は固くなります。(血行不良)
② 胸式呼吸が定着
①で述べた、呼吸が浅い場合にも通じますが、胸式呼吸は横隔膜ではなく、肋骨の筋肉(肋間筋)の働きがメインになる呼吸法です。
そのため、横隔膜の働きが少なくなることで、横隔膜が固くなります。
横隔膜が固くなるということは、横隔膜の上下運動が、少ない(動かない)。
つまり、呼吸がしにくくなります。
そのため、声を出すタイミングを逃したり、言葉がつっかえたりするのです。

もう一つ、横隔膜を動かす神経の不具合も、吃音になる要因になります。
横隔膜を動かす「横隔神経」について
横隔膜が動くのは、横隔神経(おうかくしんけい) の働きによるものです。
横隔神経は、首(頸椎の3番~5番あたり)から伸びて、横隔膜に命令を送ります。

本来なら、横隔神経が伸びたり縮んだりすることで、横隔膜が上下運動をし、腹式呼吸や腹式での発声ができます。
ところが、不安を感じたり…緊張をすると、この横隔神経が瞬時に縮みます。
※ 神経が瞬時に縮むイメージとして、誰でも、驚くとビクッとしますよね?
その結果、横隔膜が上につりあがる状態になり、発語がむずかしくなるのです。
要約すると、横隔神経がうまく働かないと、横隔膜がスムーズに動かなくなり、それが吃音の原因の一つになります。
横隔神経がうまく働かない3つの要因
① 首こり(主に広頚筋と胸鎖乳突筋のこり)
理由として、横隔神経は 首(頸椎の3番~5番あたり) から伸びて、横隔膜に指令を出すためです。
首の筋肉がこると、横隔神経が圧迫(サブラクセーション)されることにより、横隔膜を働かすことが、ぎこちなくなります。
② 自律神経の乱れ(精神的ストレスや肉体的な疲労)
理由として、横隔神経は、前述したように自律神経と深い関係があるからです。
そのため、精神的ストレスが多かったり、からだの疲れがたまったりすると、交感神経が日常的に優位(あるいは過剰)になり、横隔神経の働きが低下します。
③ 胸郭(きょうかく)の動きが悪い(呼吸のクセ)
理由として、吃音でお困りの方の特徴として、肩で呼吸をするかのように浅い呼吸になられるからです。
呼吸が浅い理由は、肺や心臓が収まっている胸郭(肋骨と胸骨で構成)が固くなることで、さらに呼吸が浅くなる助長をしてしまう悪循環になります。
胸郭については、ご自身でできるセフルケアは皆無で、胸郭の固さを緩和させる整体施術の範疇になります。
ハンドルは(舌や唇)。舌や唇の動きをスムーズにする体の部位|首と表情筋について

首の筋肉は、複数で構成されているのですが、メインとなる首の筋肉は、広頚筋と胸鎖乳突筋です。
広頚筋(こうけいきん)は、聞きなれない言葉かも知れませんが、首の前側を広く覆っている筋肉のことです。
この広頚筋が、吃音でお困りの方にとって気になる、発語。舌や唇に一番近い首の筋肉になります。
広頚筋の付着ポイントは下顎骨の前側にあり、そこが、表情筋(お顔)や舌に近い部分になります。
胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)は、首を左右にまわしたり、真横に傾けたりする筋肉です。
胸鎖乳突筋の付着ポイントは、耳の下付近にあります。
このあたりは、頭(脳)に近い部分であることから、首の筋肉がこり過ぎると、自律神経の機能低下(誤作動)につながります。
当院が行う吃音に対する施術アプローチについて

それぞれ、ご説明させていただきます。
吃音に対してのアプローチその①:脳の誤作動(脳疲労)

脳脊髄液を身近な例でご説明
脳脊髄液の分かりやすいイメージとして、お豆腐屋さんでご説明します。

商店街やスーパーにあるお豆腐屋さん。きれいなお水の中に豆腐が浸かっています。
その状況で例えてみますね。
豆腐が「脳」で、豆腐が浸かっているきれいなお水が「脳脊髄液」
水が汚れてしまうと豆腐は美味しくないと思います。
それと同じように脳を満たしている脳脊髄液の循環が悪くなると、脳のパフォーマンスが落ちてしまい、体調不良になる…そんなイメージです。
脳が使うエネルギー消費量は、体全体の約20%。
脳だけでもたくさんのエネルギーを使う分、脳にはしっかり休んでほしいですよね。
そこで血液・リンパ液につぐ第3の循環系である脳脊髄液へのアプローチが鍵となるのです。
実際の施術のイメージとしては、両手で頭を包み込むように保持をして、脳脊髄液の循環を促します。
吃音に対してのアプローチその②:横隔膜の上下運動の改善

横隔膜は、肋骨の中にあるため、肋骨に指を少し食いこませるように圧をかけて、横隔膜をゆるめていきます。

横隔膜の働き
息を吸う 横隔膜が下がる
息を吐く 横隔膜が上がる(施術ポイント)
吃音に対してのアプローチその③:首の筋肉(こり)をゆるめる

首のこりをゆるめる必要性をご説明します。
首は、頭と首の境目から腰と胸の境目までをケーブルのようにつなげる神経の束(脊髄)が存在する重要な器官です。
神経の束である脊髄。
そのうちの一つが、自律神経です。
首がこる(固くなる)と神経の束である脊髄。
要するに、自律神経に影響を及ぼします。
これらの首こりを、どのようにしてゆるめるのかといいますと、首ではなく腕や手首・鎖骨下の筋肉にアプローチをしていきます。
なぜ、直接に首の筋肉を揉まないのかといいますと、二つの理由があります。
一つ目は、首には神経の束である脊髄が存在するからです。
頭や胴体と比較すると、明らかに首は細いです。
ましてや、喉や顎付近に近い広頚筋は背中や腰など他の筋肉と比較をすると薄い筋肉です。
その細い首に神経の束が密集しているため、慎重に扱わないと危険です。
二つ目の理由は、そもそものお話し首の筋肉がこっている(固い)状態というのは、あくまでも結果だからです。
原因と結果の法則というのがあるように、結果(こり・固い)に至った過程や根本原因を明確にし、そこにアプローチをおこなう必要があります。
そのため、当院では根本原因(こっている首とは違う離れた箇所)にピンポイントでアプローチをしていきます。
院長メッセージ

ある時から、言葉がうまく出なくなった。
「そのうち良くなる」と思っていても、なぜか話すことがどんどん不安になっていく。
「おはよう」「ありがとう」そうした一言でさえ、緊張して声が出にくい。
気づけば、笑顔で話すことすらつらくなっていた…。
当院では、
✔️ 脳の誤作動のケア
✔️ 横隔膜・首の柔軟性アップ
✔️ 発声に対する不安の解放
を通して、声と心の負担をやさしく整える整体おこなっています。
「ちゃんと話せるだけで、こんなに嬉しいんだ」
そう思える毎日を、一緒に目指しませんか?
少しでも気になられるようでしたら、お気軽にご相談ください。
