ブログへ訪問していただきまして、ありがとうございます。
元自動車整備士・元社会人営業マンを経験した現整体師。
転職したことで天職にめぐりあえた、さかい快福整体堂の市川 猛(いちかわ たけし)です。
本日お伝えする内容は、体育座りの問題について報道でも取り上げられるようになった今、さかい快福整体堂がおススメする簡単ストレッチをご紹介いたします。
このブログが少しでもお役に立つことができれば幸いです。
体育座りの問題
5分程度ならまだしも30分など長い時間、何度も体育座りをすることで身体の調子が悪くなる。
よくある身体の調子は以下の通りです。
チェック
・腰が痛い
・胃腸の調子が悪い
・呼吸が浅い(深く深呼吸ができない)
・口がポカンと開いている時がある
・食べ物を誤飲する
・胸が締め付けられるような違和感を感じる
・息苦しさ
・首や肩がこりやすくなった
・立っている時に顎を前に出すような姿勢
・お尻(尾骨)付近が痛む
・代謝がわるくなり運動しても体重が減らない
・便秘
・ストレートネック
・集中力の低下(気が散りやすい)
・頭痛
もちろん、他の原因で身体の調子が悪いかもしれませんから一概にはいえません。
でも、身体の調子が悪い原因の一つに、体育座りが影響しているかもしれません。
この考えは、一病一因ではなく一病多因からくるものです。
メインではないかもしれませんが少なからず影響を与える要因。その一つが体育座り。
当院には、2013年に開院をしてから1000名以上の方にご来院いただいております。
効果を実感していただき、お子さまをご紹介いただくことも増えてまいりました。
お子さまのご紹介で、どのようなご依頼が多いのかといいますと↓
① 首こり ② 猫背 ③ 朝起きれない
どれも異なった身体の不調のように感じられるかも知れませんが、実は3つの身体の不調は密接につながっており、共通ポイントがいくつかございます。
共通ポイントの1つが姿勢不良(猫背・うつむき姿勢)で、この姿勢をこまかく分類すると「座る姿勢」も身体に影響を及ぼしてしまうのです。
この座る姿勢もいくつかバリエーションがあります。
・椅子に座る
・ソファーに座る
・正座
・胡坐(あぐら)
・横すわり
・アヒル座り
そして、このブログで取りあげている↓
・体育座り
次のセクションでは、私の経験を振り返ってみようと思います。
長時間の体育座りで思いあたる経験
私は昭和49年の3月生まれです。
小学校で6クラス 中学校で15クラスありました。
体育の時間や運動会、生徒集会などで、ずっと立っていると貧血をおこしそうですし何より苦痛ですよね。
時代背景から考えると、1965年に文部省から学校で用いられる学習指導要領の補足として、「集団行動指導の手引き」というのが発行されました。
やがて日本中で「腰をおろして休む姿勢」として認知されるようになったのが、体育座りです。
当時はそういう事情を全く知らず考えることもなかったのですが、整体師として古きよき日本の文化に触れる機会が多くなるにつれて、過去の自分の健康について考えてみました。
もう30年以上前の話しになりますから、絶対にそうだと決めつけるつもりはありませんが、人間の構造を考えると姿勢は大事ということだけは自信を持って言えます。
体育座りと姿勢
それを考えると、私の場合は猫背が思いあたります。
もしろん、普段立っている時に猫背になっていたと思いますけれど、背中を丸めて楽になれる体育座りは、猫背を助長していると思います。
とはいえ、ずっと立っていることや正座であることを考えると、体育座りが適した腰をおろして休む姿勢とも思います。
このようなブログを書いていうのもなんですが、今でも体育座りをしますから。
正座や胡坐(あぐら)よりも楽なんです。
かといって身体の調子がわるいかというと、すこぶる健康です。
身体の調子が悪くなる方と健康な方との違いって何だろう?
一病一因ではなく一病多因という視点で、いくつかご説明させていただきますね。
座るを考える
体育座り➡座る。
座るということは、体のどこかの部分で座るのですが、ざっくりいうとお尻で座ります。
このお尻で座るを解剖学的に解説すると、骨盤で座ります。
では、この骨盤をもう少し詳しく見ていきましょう。
骨盤は、腸骨・仙骨・尾骨・恥骨・座骨から成り立ちます。
そこで、もう一度、体育座り➡座るについて考えた時、上記で「座」という漢字が入った骨はどれでしょうか?
そうです、座骨ですよね。
座る骨だから座骨
なのです。
ちなみに、仙骨の「仙」は、不老不死を極めた仙人(その道を極めた人)の「仙」が使用されています。
仙人の骨。英語ではセイクラム(聖なる骨)と呼ばれています。
確かに解剖学的に解説すると、仙骨には仙骨神経叢(せんこつしんけいそう)と呼ばれる、神経の束が集まる場所であることから、生命の恒常性維持に関わる重要な骨だといえるでしょう。
体育座りの姿勢も人それぞれ。
座骨を痛める方もいれば、尾骨を痛める方もいる。仙骨で座ってしまい体調を崩す方もいます。
元気の「気」エネルギーについて考える
健康という言葉に近い言葉として、元気が思い浮かぶと思います。
この元気の「気」も体育座りによる身体の不調に関わってきます。
・元気
・病気
・気持ち
・やる気
・気合
・気分
どれも「気」という漢字が使われていますよね。
ポイントとして、上記の「気」には「〆」と似たような文字が使われています。
でも、この気という漢字が使われる以前の気は「氣」でした。
その「氣」には、「米」と似たような文字が使われています。
これをエネルギーの視点で考えみましょう。
〆:エネルギーを「しめる」 米:エネルギーが末広がりで八方に広がる(解き放たれるイメージ)
〆と米、どちらが「げんき」になりそうだと思われますか?
そうです「米」ですよね。本来「元氣」の方がいいんです。
日本の武道の一つに合氣道がありますが、氣合い・氣迫・エネルギー・エネルギッシュというような、前向きなイメージをあなたも持たれていると思います。
合氣道もそうですし、正座でも同じことがいえるのですが、大事なポイントとして丹田(たんでん)と呼ばれる場所があります。
丹田に力を入れる(こめる)と、健康と勇気を得られるといわれています。
丹田で、よく使われる事例はこちら↓
・丹田に身体の重心があると安定する
・丹田呼吸法
・カラオケなどの腹の底から声を出すのも腹(丹田)がポイントです。
いよいよ、ここから本題です。
【おさらい】
〆:エネルギーを「しめる」
米:エネルギーが末広がりで八方に広がる(解き放たれるイメージ)
体育座りをしている時の丹田(お臍より少し下)は、
「〆」と「米」どちらのイメージに近いと思われますか?
次に、正座をしている時の丹田(お臍より少し下)は、
「〆」と「米」どちらのイメージに近いと思われますか?
それでは、解説させていただきますね↓
解説
体育座りは、体を丸めるような姿勢のため、丹田(お臍より少し下)は「米」よりも「〆」に近いです。
一方、正座は、背筋を伸ばす姿勢のため、 丹田(お臍より少し下)は「〆」よりも「米」に近いです。
この違い、伝わっているとうれしいです。
体育座り後に「体と心のケアが同時にできる!」簡単5秒ストレッチ
体育座りの特徴である「体を丸めるような姿勢」を逆の「体を伸ばすような姿勢」にしてストレッチをしていきます。
その意図やストレッチの方法を詳しくご説明させていただきますね。
体育座りの特徴「体を丸めるような姿勢」
この姿勢で、どこの筋肉に負担がかかっているのかというと↓
☑ お腹(丹田:お臍より少し下)の筋肉が縮む
☑ 背面(主に背中)の筋肉が伸びる
ポイント
体の特性として、拮抗筋(きっこうきん)というのがありまして、体育座りの場合、体の前側にあるお腹の筋肉を縮めるためには、体の後ろ側にある筋肉(背中など)を伸ばす必要があります。
この特性を利用し、「体を伸ばすような姿勢」にしてみました。
すると、筋肉はこのようになります↓
〇 お腹(丹田:お臍より少し下)の筋肉が伸びる
〇 背面(主に背中)の筋肉が縮む
【手順】簡単3ステップ
①体育座り後に、うつ伏せになってください ※動画のように肘をついた方が体勢が楽です ②上半身を反ってください ※お顔は動画のように正面で ③エネルギーが末広がりになるようなイメージをして、息を全部吐き出してください ※個人差ありますが、5秒で吐ききれると思います ※目はつむっても閉じても、どちらでも大丈夫です 息を吐ききることでストレッチの効果が高まります。
つまり、体育座りにおける負担を減らすことができるのです!
体の仕組みが分かると、ストレッチを続けるモチベーションにもつながりますよね♪
次に心のケア。
ここでいう心のケアは、誰かに悩みや不安を相談するというようなことではなく、体育座りのアフターケアとして、体と心をわずか5秒でケアをする効率性を考えました。
心のケアについては、前述したセクション「元気の気エネルギーについて考える」に答えがあります。
それがこちら↓
米:エネルギーが末広がりで八方に広がる(解き放たれるイメージ)
これを↓
イメージ(想像)しながら、息を吐きストレッチをすればOK
というのもイメージ(想像)の力は絶大で、身体に直結するからです。
例えば、好きな人をイメージ(想像)すると、胸がドキドキする・表情がやわらかくなる・笑顔になる。
ハワイやスペインなど、行きたい旅行先をイメージ(想像)するだけでワクワクする。楽しい気分になる。
プロサッカー選手のゴールシーンをイメージ(想像)すると興奮する。自分もできそうだと前向きな気持ちで練習をする。
このようにイメージ(想像)をするだけで、身体は変化をおこす。 とてもシンプルです。
ぜひ、お試しください♪
おわりに
当院には、教員の方もお越しいただいております。
体育座りの問題についても話しをお聞きするのですが、自分の子供のことを考えると…
先生方も、葛藤して職務に務めていらっしゃいます。
現実的な話し、体育や生徒集会・遠足など校外活動の際などで、クッションを用意して骨盤を立てる(座骨で座る)ことはむずかしいと思います。
文部科学省は、体育座りが絶対ではないとしています。
それでも、こうして問題隆起をしていくことで痛みや身体の不調を訴えるお子さまが少なくなるとすれば、それはご本人や親御さまのためになります。
何より健康第一。
今日お伝えしたストレッチは、わずか5秒で体も心も楽になれる。しかもシンプルです。
体育座りの問題でお困りの学校は、取り入れてみてはいかがでしょうか?
ご検討のほど、宜しくお願いいたします。