今ご覧くださっているブログは、自分自身が自律神経失調症なのかどうか分からない。
心療内科へ受診にいくべきかどうか迷っている。
鍼灸・整体などの治療を頼らずに、自分の力で自律神経の乱れを整えたい。
このような方のために、整体業界17年目・日本自律神経研究会で習得してきた知識・そして私自身が自律神経失調症を患い克服した経験を活かして書かせていただきました。
「できるだけ早く元気だった頃のご自身を取り戻していただきたい!」
その思い一心です。
かなりの情報量になります。
お時間のある時にご覧いただき、少しでもあなたの健康のお役に立つことができれば幸いです。
それでは、さっそくはじめさせていただきます。
自律神経失調症になりやすい方の10個の特徴
自律神経がストレスによって正常に機能しないことによって起こる、さまざまな症状の総称です。
- めまい・メニエール病
- 耳鳴り・倦怠感
- 不眠症・冷え性
- 胃の痛み・慢性胃炎
- 動悸・無月経・頻尿
【音声で説明】自律神経の乱れによる体調不良
はじめのセクションでは、施術経験から感じる自律神経失調症になりやすい方の特徴について書かせていただきました。
同じような意味合いの特徴もございますが、人によって当てはまる言葉が異なることから10個書かせていただいております。
ページの後半にはそれぞれの特徴の対策についても書かせていただいておりますので、ぜひ参考になさってください。
① 我慢をする
我慢は体に毒と比喩されるほど、我慢をする傾向が強い方は自律神経失調症を患う可能性がございます。
なぜなら我慢は自律神経を構成する交感神経(がんばる神経)が優位になるからです。
我慢をしないイメージとしては、自由奔放・リラックス・あとは素直もそうかも知れません。
これらは無理をしているイメージがつかないことからも、自律神経を構成する副交感神経(休む神経)が優位になります。
社会の中で生きていくためには、ある程度の我慢は必要ですよね。
ですが我慢をし過ぎてしまうと、どうしても無理を生じてしまいます。
我慢の主だった例としては、
・本当は嫌なのに頼まれごとを引き受けてしまう
・言いたいことがあるのにグッと堪える
このように本当はこうしたい思いを抑え込んでいる状態です。
病院の診察を受けられても異常がみつからない。
にもかかわらず体の調子がわるい要因は、実は我慢だったりします。
※一因要因(我満)ではなく複数の要因がかかわってくるケースもございます
② 自己犠牲
つい他人のために動いてしまい、自由な時間がないに等しい日常があたりまえ。
他人に尽くして他人の役に立つことで自分が満たされる。
もしくは何らかの事情で自己犠牲にならざるを得ない状況におかれている。
あなたはいかがですか?
一見、自己犠牲は美徳と思われがちな我が国ですが、「本当はこうしたいんだ!」という欲求を抑え込んでしまうとストレスを生じて体調をくずしてしまいます。
【豆知識】医療者が分りにくい、からだの不調「不定愁訴」
不定愁訴とは、血液検査やレントゲンなどで明らかに身体的な原因が分からないにも関わらず、胃腸の調子が悪い・喉がつまったような感覚で気持ちが悪い・食欲がない。
あとは、頭がボーとする・眼の奥が痛い・首の筋肉がキューと引き締まる・眠りが浅いなど、体のあちこちに不調として表れる状態を示します。
検査上異常が認められず、これといった明確な治療法がない場合「様子をみてください」という説明で診察がおわるケースも少なくありません。
私が患者の頃に思ったことは「うちではなく心療内科にいって欲しい」というニュアンスの言葉と表情が印象的でした。
確かに不定愁訴の状態で心療内科を受診すると、自律神経失調症と診断されると個人的に思います。
※診断できるのは医師のみです
なぜなら後述する自律神経失調症の特徴とほぼ変わらないからです。
③ がんばりやさん
がんばることはいいことだと思います。
ですが、がんばり過ぎると体調をくずしてしまいます。
がんばる代表例としては、
・長時間労働
・残業が多い
・仕事をかけもちされている
・休みの日でも予定がいっぱいある
・他人に仕事を任せたくない(完璧主義)
などがあげられます。
国民性なのか私を含めてほとんどの方がどれかにあてはまると思います。
さて、自律神経を構成する交感神経は「がんばる神経」だとお伝えしました。
がんばりやさんは交感神経が優位な状態の生活があたりまえになっていらっしゃいます。
そうなると、いずれどこかのタイミングでエネルギーが枯渇してしまいます。
エネルギーが枯渇することで心身に不調が起きる、それが自律神経失調症につながるかもしれません。
エネルギーを枯渇させないためには、
同じがんばるでも、ほどよくがんばる。
いい意味で手を抜く。
はんぶんあきらめる。
がんばる意識をへらす
周りと比べずに自分らしいがんばるスタイルを確立する。
という解釈の仕方もございます。
がんばりやさんの言葉にピンときた方は、ぜひ参考になさってください。
④ 愚痴っぽい・不平不満
愚痴とは、言っても仕方がないことを嘆くことです。
不平とは、心が穏やかなことではないことです。
不満とは、心に満たないこと、満足しないことです。
時には愚痴を吐き出して気持ちをスッキリすることも必要だと思います。
生きていれば不平や不満を感じることもありますよね?
それでも健康的な方もいらっしゃれば体に不調を感じる方もおられます。
その差は何なのか?と聞かれると私はこう応えます。
「物事をプラスに置きかえているかどうか」
それは発想の転換といえるかもしれません。
同じ愚痴でも笑いに変える、自虐的なオチにする。
不平や不満を感じるのはその時だけにして後に引きずらない。
いろんな意見があって当然です。
該当する方が納得できる答えをみつけていただくとうれしく思います。
⑤ 不安
過去の私の事例でご説明させていただきます。
少しでも体の調子がわるくなると不安になり、すぐに病院にいきたいと思う。
異常なしと説明されて安心するものの、翌日には何か怖い病気が潜んでるかもしれないか不安になる。
このような感じです。
不安は心を悩ます対象が漠然としているため、あたまの中が不安で埋め尽くされるようになる方がいらっしゃいます。
不安からくる体の不調は、
・動悸
・手足に汗をかく
・呼吸が浅い
・胸がキューとなる感じ
・頭がふらつく
この5つが特徴的で、
・不安なことを考えて寝つきがわるい
・先々のことを考えて疲れてしまう
・いつも何かに焦っている
というような方は不安を安心にかえていく必要がございます。
お問い合わせ・ご予約の方法
⑥ 繊細
・相手のささいな言葉(冗談でも)で傷ついてしまう
・音に敏感
・場の状況を察し適切な対応をする
・他人と長く一緒にいると疲れやすい
・こまかいことが気になり作業がはかどらない(気が散りやすい)
ほんの一例ですが、繊細な方の特徴をあげさせていただきました。
繊細な方は「感じる力」が人一倍強いことから、エネルギーの消耗が早く疲れやすくなります。
③のがんばりやさんで書いたエネルギーは肉体疲労からくる意味合いがございますが、⑥繊細のエネルギーは「気」による消耗です。
そのため、がんばりやさんで繊細な方は人一倍疲れやすくなるのです。
しかしながら繊細さを変えようと思っても、なかなかむずかしいのではないでしょうか?
ご安心ください。
後のセクションで対策を書かせていただきますね。
⑦ 心から趣味を楽しむ、もしくは熱中できるものがない
自律神経失調症の方のカウンセリングをすると、趣味が少ない・ないに等しい・心から楽しめていない。
このようなことが以前からつづいていらっしゃる印象を受けます。
あとは、もともと趣味を楽しんでいた方が体調を崩したことをきっかけに興味や関心を失う方もいらっしゃいます。
私は後者のタイプでした。
大好きなスポーツ観戦(TV)をボーと流して観るような感覚です。
感動も薄いですし選手の経歴を調べることもめっきりへりました。
前者の方(趣味が少ない・ないに等しい・心から楽しめていない)は、実は趣味が多いことや趣味があることに気づいていらっしゃらない方がおられます。
趣味や熱中できるものが健康につながることをご説明させていただきます。
【豆知識】ストレスと3つのホルモンについて
ストレスを感じるとノンアドレナリンと呼ばれるホルモンが分泌され、心拍数をあげたり血液量を増やしたりします。
この心拍数や血液量を増やす伝達役が自律神経です。
ストレスを乗り越えた時の達成感や喜び・ワクワク。
人によってさまざまな感じ方がござますが、いわゆる『快楽』をもたらすホルモンはドーパミンと呼ばれています。
ドーパミンを分泌させるためには、心から趣味を楽しむことや熱中できるものが必要です。
ノンアドレナリンとドーパミン、2つのホルモンをコントロールして気持ちを安定させる役割がセロトニンと呼ばれるホルモンです。
よく日光を浴びた方がいいといわれるのはセロトニンの分泌が促されるためです。
ここまでよろしいでしょうか?
私たちが生きていく中でストレスと無縁の人生はありえないと思います。
ドーパミンを分泌させる心から楽しめる趣味や熱中できるものがなければ、強いストレスを感じた時に自律神経は大忙し(パニック)になります。
この時の自律神経をプロ野球のクローザーでたとえるなら、ブルペンで肩をならしはじめた時にマウンドに呼ばれて強打者に投げるイメージです。
準備不足で肩ができあがっておりませんから打たれる確率は高くなりますよね?
全盛期の横浜佐々木投手や阪神藤川投手のように、絶対的かつ安定した結果を出すための準備がこの項目でいう心から趣味を楽しむことや熱中できるものです。
うまく伝わっているとうれしいです。
⑧ 言いたいことを言えない
体に表れる不調としては、喉の違和感・喉が詰まる感じ・声をだしにくい・首が重だるく感じる。
「こんなことで体に不調として表れるんだ」と思われたのではないでしょうか?
病院で検査をしたところで根本的な要因が関連キーワードのため、異常なしといわれるケースがほとんどです。
くわしい説明はこちらのページをご覧ください↓
整体や鍼灸などで様子をみてもいいでしょうし、根本的な要因を見つめ直してもいいでしょう。
⑨ 首の筋肉がこりすぎている
首の筋肉がこりすぎると、自律神経失調症のような体の不調を感じることがございます。
首こりに関しては脳神経外科医である松井孝嘉先生の著書、「首こりは万病のもと」「首を治せば病気が消える」で認知されるようになりました。
興味がございましたら一読されてください。
さて、整体師の視点で首の筋肉がこる理由を書かせていただきます。
① 長時間のデスクワーク
同じ姿勢がつづくことで血行不良になります。
よく運動やストレッチをした方がいいといわれる理由は、血行を促進するためです。
② 前かがみの姿勢
デスクワークの時に顎が前にでるような姿勢。
猫背の方も首の筋肉がこりやすくなります。
③ パソコン作業が早い
パソコン作業は指をよく使い、手首や腕はほぼ固定の状態です。
酷使と固定(筋肉が固まる)により筋肉が疲労するのです。
さかい快福整体堂の首こり整体は、腕を刺激して首の筋肉をゆるめるため腕を触り慣れています。
もう一つ首の筋肉がこる理由として、パソコン作業はモニターをよく見ようとしますから首(頭)を固定するような姿勢になりがちです。
仕事上、致し方ありませんが首(頭)を固定するような姿勢によって首の筋肉がこりやすくなるのです。
首こりチェックなど、首についての詳細はこちらのページをご覧ください↓
⑩ 悩みを一人で抱えている
いわゆる精神的ストレスです。
以下3つの理由のいずれかで悩みを一人で抱えていらっしゃる方が多いです。
① 悩みを家族や友だちに相談しようと思っても、つらい話しをしてしまうことで迷惑をかけてしまうと思う
② 悩みを話したところで現状が変わる訳ではないと思う。
③ 以前、必要でないアドバイスをされてしんどくなった。
まず③については、真剣に相談に乗りたい相談相手のお気持ちからアドバイスをされたと思います。
ですが悩みを抱えていらっしゃる方にとって、アドバイスよりも気持ちを分かってもらえるだけで心が救われる場合が多いことから、他人に悩みをうちあけることはむずかしいかも知れませんよね。
②については悩みの内容次第と思います。
聞き上手な方に相談していただくと気持ちがスッキリされるかも知れません。
①については相談相手の立場で考えていただくといかがでしょうか?
迷惑なのか力になりたいと思っているのかは聞かない限り分かりませんよね。
迷惑かも…と気を配る方の相談相手は、きっと「つらい気持ちを話してくれてありがとう」と応援されると思います。
そこで、自己開示について話しをしてみたいと思います。
【体験談】自己開示で気持ちスッキリ!
自己開示とは「自分についてのプライベートな情報を相手にありのままに伝えることです。」
芸能人のカミングアウトといえばイメージが伝わりやすいかも知れません。
ありのままに思いきって話しをされると気持ちが軽くなりますよ。
ご参考までに私の自己開示は、今ご覧くださっているホームページの随所に書かせていただいております。
ふりかえってみると自己開示をする前は怖かったです。
なぜなら友達ならまだしも不特定多数の方に心の病を患ったことを知られるからです。
ご近所に知られることで両親に迷惑をかけないかな?
学生時代の同級生に知られて、噂話しで広がらないかな?
こんな整体師には任せらないと、見向きされないかも..
このような感じで怖かったです。
でも今はまったく気にならなくなりました。
もう隠し事はない!と清々しい気持ちになりましたし強くなったと思います。
そう思えるようになったのは、こんな自分でも受け入れてくださる方に意識を向ければいいと思ったからです。
否定・批判・噂話しをされる方は、その方の自由で自分ではどうすることもできません。
コントロールできないことをクヨクヨ考えても自分には何のメリットもありません。
自分らしく生きていけばいいと思ったのです。
「よし!自分もつづこう!」と思われた方は、ぜひ自己開示の素晴らしさを体験されてください。
自律神経失調症セルフ診断シート
このセクションでは、ご自身で自律神経失調症を患っているかをセルフチェックできるように構成してみました。
※念のため診断は医師にしかできません
私自身の経験と、さかい快福整体堂にお越しくださった方の声として参考になさってください。
【手順】
① チェック項目は30個ございます。
該当する番号を紙か何かに控えておいてください。
例)2 8 12 28
② 該当する番号を10段階で自己評価をしてください
※10:凄く気になる 0:気にならない
例)2(7) 8(3) 12(10) 28(4)
③ 判定をご確認ください
それではスタートです↓
あなたは、こんなことを気にされていませんか? | 気になる度合い 10段階評価 10(凄く気になる) 0(気にならない) | |
01 | ここ最近、体が鉛のように重たいと感じる | |
02 | 目がかすむ・目が疲れやすい・目の奥が痛い・目の周辺がスッキリしない | |
03 | 集中して作業をすることができなくなっている | |
04 | 興味や関心を持たなくなってきた | |
05 | 休みの日は家でゆっくり過ごすようになった | |
06 | あたまがモヤモヤする(頭重感) | |
07 | 気持ちの浮き沈みが増えてきた | |
08 | 寝つきが悪い・深夜に何度か起きてしまう・朝起きると体がだるい | |
09 | モチベーションが下がっていると思う | |
10 | 栄養ドリンク剤に頼るようになった | |
11 | 考えがまとまらず思考停止状態のようになる時がある | |
12 | 歩いている時に急にふらつく | |
13 | 手足に冷たい汗をかくようになった・背中に汗をかくようになった | |
14 | 声が小さくなったような気がする・声に力がないように思う | |
15 | 頻尿・夜間頻尿 | |
16 | 首のこりが気になる | |
17 | 冬に重ね着をしても寒い(今までの寒さと違う) | |
18 | 生理不順・無月経(婦人科を受診されて異常がない) | |
19 | 音に敏感になった | |
20 | まぶたがピクピクと痙攣(けいれん)を起こす | |
21 | 怒りっぽくなった | |
22 | 微熱がつづく・熱はないのに熱っぽい | |
23 | 便秘と下痢をくりかえす | |
24 | コンサートやスポーツ観戦後の翌日、一気にテンションが下がる | |
25 | 理由のない不安を感じやすい | |
26 | 胸が痛い・動悸(循環器科の検査で異常なし) | |
27 | 体温が急に低くなった(普段の体温より1度下がっている) | |
28 | 光がまぶしく感じる(外・スマホ・TV・タブレット・パソコンなど) | |
29 | 空腹時に甘いものを食べるようになった | |
30 | うまく息を吸えない・呼吸が浅くなった |
おつかれさまでした。
それでは判定をご覧ください。
【判定】
チェック項目 | 気になる度合い(平均) | 判定 | 一言メッセージ |
25~30 | 9~10 | E | 早急に治療を受けられた方がいいでしょう |
16~24 | 7~8 | D | 治療を受けられた方がいいでしょう |
11~15 | 5~6 | C | タイプ別自律神経の乱れを未然に防ぐ方法で経過観察 3週間で変わらなければ治療をおすすめします。 |
6~10 | 3~4 | B | タイプ別自律神経の乱れを未然に防ぐ方法で経過観察 |
0~5 | 0~2 | A | 特に心配する必用はないでしょう |
【補足説明】
追加の判定基準として、「生活に支障がある」数値を100点満点で自己採点していただく方法もおすすめします。
たとえば、B判定でも生活に支障がある自己採点が90点でしたら、CやE判定になるかもしれません。
より確実性を望まれる方は、お気軽にご相談くださいませ。
ご予約|3つの方法からお選びください
自律神経失調症を患ってしまう3つのタイミング
このセクションでは自律神経失調症を患う3つのタイミングをご紹介させていただきます。
自律神経失調症はスポーツをした時の捻挫・ケガ・交通事故など、明らかにコレだ!というきっかけが分かりにくいのが特徴です。
ご参考になさってください。
ケース1 人事異動(環境の変化)
まず私のケースからご紹介させていただきます。
20歳で自動車整備として就職、入社4年目に整備の受付業務であるサービスアドバイザーへ異動を命じられました。
私としては学生時代から避けていた接客業をすることになったのです。
電話を取ることも怖かったですし、車がディーラーに入ってきた時のお出迎えも誰かがいってくれないかな?と思っていました。
サービスアドバイザーの業務は、修理の説明や見積書の作成・部品の発注・交通事故処理・違法改造車両のユーザーにお断りをする・苦情の受付・営業とメカニックの伝達役が主になります。
当時は20代と若く、嫌々でもがむしゃらに業務をこなしていました。
無理があったのでしょう。
ある日を境に、寝つきがわるくなる・吐き気や胃がむかつく・喉が詰まったような感じ・便秘と下痢を繰り返すなどの不調を感じ、後に自律神経失調症と診断されました。
このように人事異動をきっかけに環境が一気に変わることで体調を崩してしまうことがございます。
ケース2 40代になってから
若い頃と比べて体力が落ちた。
休みの日は家でゆっくりすることが増えた。
仕事では責任のあるポジションを任せらている。
お子さまがいらっしゃる方でしたら、反抗期や進学・就職のことで悩んでいるかもしれませんよね。
男性は厄年を迎え、女性は更年期の不調でお困りの方が増えてきます。
もちろん40代でも健康的な方はいらっしゃいますし、他の年代の方で自律神経失調症を患う方もおられます。
節目・きっかけという意味で40代を取り上げさせていただきました。
ケース3 不安なことをよく考えるようになった
今まで不安なことはあまり考えなかった。
しかし、何がきっかけか分からないけど不安なことをよく考えるようになった。
実は意外と多いのが不安がきっかけの自律神経失調症です。
なぜ「不安が自律神経失調症につながるの?」と思いますよね?
その理由は脳が疲れるからです。
筋肉を酷使すれば筋肉痛になるように、不安なことをよく考えると脳が疲れてしまうのです。
不安を掘りさげてみましょう。
不安は心を悩ます対象が漠然としているため多岐にわたり不安なことを考えてしまうのが特徴です。
これを観葉植物でたとえるなら、幹(メインの不安)があり、枝(関連する不安)があり、その先に葉(さらに違う不安)がある。
脳が疲れてしまうイメージが伝わると思います。
そして、不安は体の不調として結びつきやすくなります。
具体的に不安をよく考えるようになると、
・どきどきする
・夜中に目が覚める
・胸が締めつけられるように感じる(胸痛)
・呼吸が浅い
・手足に汗をかく
・ふらつきやすい
・あたまがボーとする
・慢性的に首がこる
ほんの一例ですが、自律神経失調症にまつわる体の不調がおきます。
不安は心を悩ます対象が漠然としているため、不安の数や大きさによって様々な体の不調が表れます。
あとは、体の不調が長引く・心が平常な時でも体の不調を感じてしまう・いつ体に不調が起きるのか予測がつかないことから常に体調を気にしながら過ごしていることも特徴としてあげられます。
不安は自律神経を構成する交感神経(がんばる神経)が優位になります。
ハッキリしない敵から命を守る防衛反応がつづいているといえば伝わりやすいかも知れません。
【豆知識】自律神経ってどこにあるの?
自律神経ってよく聞くけど、いまいちよく分らない。
このような方は多いと思います。
「そもそも神経って何?」「自律神経はどこにあるの?」と思われる方にご説明をさせていただきます。
まず神経は大きく中枢神経と末梢神経に分けられます。
【中枢神経】
中枢神経は脳と脊髄で構成されています。
役割としては全身に指令を送る神経系統の中心的な働きを担います。
【抹消神経】
末梢神経は全身に張り巡らされた神経のネットワークのことを示し、中枢神経と体の内外に分布する神経とを結び情報の伝達をおこなっています。
末梢神経はさらに、体性神経(知覚神経・運動神経の総称)と自律神経の二つの系統に分けられます。
ここでようやく自律神経がでてきましたね。
【自律神経】
自律神経は交感神経(がんばる神経)と副交感神経(休む神経)に分けられます。
※みなさんがよく見る説明です
自律神経(交感神経・副交感神経)はどこから出ているの?
交感神経(がんばる神経)はどこから出ているのかというと、脊髄(背骨の管、脊柱管の中に脊髄があります)から出ています。
むずかしいと思いますから背骨の中のイメージで大丈夫です。
少し詳しくご説明をすると、胸髄から腰髄(背骨の胸あたりから腰のイメージ)にかけて交感神経が出ています。
一方、副交感神経(休む神経)はどこから出ているのかというと、脳幹(間脳・中脳・橋・延髄)と脊髄の下方(骨盤を形成する仙骨付近)から出ています。
脳幹の場所は、後頭部にある「盆の窪み」やアントニオ猪木の延髄斬り、どちらかでイメージできると思います。
タイプ別 自律神経の乱れを整える方法
このセクションでは、自律神経失調症になりやすい方の10個の特徴を5つのタイプに分類し、ご自身で自律神経の乱れを整える方法について書かせていただきました。
【特徴のおさらい】
① 我慢をする
② 自己犠牲
③ がんばりやさん
④ 愚痴・不平不満
⑤ 不安
⑥ 繊細
⑦ 趣味が少ない、熱中できるものがない
⑧ 言いたいことを言えない
⑨ 首の筋肉がこりすぎている
⑩ 悩みを一人で抱え込んでいる
【5つのタイプに分類】
10個の特徴から選出 | ポイント | |
① 我慢タイプ | ① ② | 解放 一人の時間 |
② 疲労タイプ | ③ ⑨ | 睡眠 昼寝 体のメンテナンス |
③ 不満タイプ | ④ | 口癖の見直し 許し |
④ 繊細タイプ | ⑥ | 自己を受容する 繊細を活かす |
⑤ 悩みタイプ | ⑤ ⑦ ⑧ ⑩ | アウトプット(話す・書く)自己開示 |
それぞれご説明させていただきます。
我慢タイプ ① 我慢をする ② 自己犠牲
ポイント:解放・一人の時間
我慢は体に毒と前述したように、我慢タイプの方は解放がメインのポイントになります。
そうなるために今よりも一人の時間を増やしていただく。
自分を大切にあつかう。
自分をよろこばせる。
ユアセルフというよりもマイセルフが大事です。
とはいえ我慢タイプの方は責任感が強い、一人の時間を作れない何らかの事情がある。
そういう傾向があると感じます。
そんな時、私は我慢タイプの方につぎのような話しをします。
「いい意味で、はんぶんあきらめてください。」
すると、はじめは慣れず罪悪感のようなものを感じられますが、我慢に慣れてしまったように解放(一人時間)に慣れていかれます。
つまり心身が楽になります。
疲労タイプ ③ がんばりやさん ⑨ 首の筋肉がこりすぎている
ポイント:睡眠 昼寝 体のメンテナンス
疲労タイプの方は、とにかく体を休める・体のメンテナンスを受けられる。
これに尽きると思います。
私が整体師だから体のメンテナンスをいうのではなく、体が元気でないといい仕事はできないと思いますし子育てでイライラすることもへると思うからです。
とはいえ疲労タイプの方は我慢タイプの方ように一人の時間を作れない(睡眠や体のメンテナンスの時間を作れない)事情がおありかもしれませんよね。
書かせていただいても実際のところむずかしいと思います。
この先「よし!やってみよう」と思うタイミングがどこかであると思います。
心の片隅に覚えてくだされば幸いです。
不満タイプ ④ 愚痴・不平不満
ポイント:口癖の見直し 許し
不満タイプの方の共通傾向として怒りがございます。
その怒りは、相手・環境・社会現象が主です。
怒りは「喜怒哀楽」とあるように誰でも持っている感情ですが、怒りが強いと体に影響をおよぼしてしまいます。
不満タイプの方の口癖として、「でも、だって、どうせ」が特徴としてあげられます。
この機会に口癖をチェックをしていただき、できるだけ言わないようにしていただきたいと思います。
理由として、その口癖を一番多く聞いている人は他ならぬご自身だからです。
気分がいいことはないですよね?
許しについて。
どういうご事情か分かりかねますが可能でしたら、相手・環境・社会現象。
そして、ご自身を許していただくとうれしく思います。
「まぁいいか、自分も人のこといえないし」みたいなニュアンスです。
繊細タイプ ⑥ 繊細
ポイント:自己を受容する 繊細を活かす
繊細は気質である可能性が高いといわれています。
生まれもったものですから、繊細である自分をまず受け入れていただく。
そして、繊細な人は5人に1人といわれていることからも自分だけではないことを知っていただきたいです。
繊細を活かすことについてですが、繊細な人はよく気がつきます。
気がついたポイントを言葉にして相手に伝えると「なるほど」「さすが」と思われるでしょう。
たとえば、会議の資料で上司に「○○がこうなると思い、○○をしてみました」と簡潔に伝える。
料理のスパイスのように、ひと言工夫されることで繊細さが活きてきますよ♪
悩みタイプ ⑤ 不安 ⑦ 趣味が少ない ⑧ 言いたいことを言えない ⑩ 悩み
ポイント:アウトプット(書く・話す)自己開示
自己開示については、すでに前述させていただきました。
そこに話すについても書いているため、ここでは書くことについて触れたいと思います。
書くメリットとして、他人に悩みを話すことに抵抗を感じる方。
具体的には、「言葉で表現することがむずかしい」
「考えている間に相手に気をつかってしまう」
「面と向かって相談する空気感が苦手」
あとはそうですね「相談相手の言葉で傷ついた経験がある」
このように他人に悩みを相談することは意外に抵抗があるものです。
だから一人で悩みを抱え込まれる方が多いのでしょう。
しかしながら、人は寂しい生き物だと思います。
人間の3大欲求の1つが「集団欲」であるように、欲求として人は人とつながりたいのです。
悩みを書く(アウトプット)方法としては、紙に自由に書く方法がまず1つ。
その時の感情が筆圧にでますから感情の赴くまま自由に書かれることをおすすめします。
ただ、それでは一人で完結しないといけませんから物足りないと思う方もいらっしゃいます。
そう、集団欲がそう思わせるのです。
誰かにSNSで相談したい。
けど、相手は相手の生活がありますし、何度も相談メッセージを送ると人間関係が崩れてしまうかも知れません。
それを防ぐ意味でも、カウンセラーにメールで相談されることをおすすめします。
「メールカウンセリング」で検索していただくと、たくさんの情報がございます。
言葉よりもメッセージの方が自分が伝えたいことを表現しやすい。
自分のタイミングでメッセージを送ることができる。
プロの方の有料サービスですから気兼ねなく利用ができる。
このようなメリットがございますから、ぜひご検討ください。
お問い合わせ・ご予約の方法
失敗例から学ぶ自律神経失調症の克服方法
自律神経の乱れが影響する体の不調が1年未満の方もいらっしゃれば、私のように10年以上つらい思いをされている方。
それぞれいらっしゃることだと思います。
100人いれば100通りのお顔や性格があるように、自律神経失調症の回復も100通りあると私は考えます。
そこで、このセクションでは私の失敗例から「こういうことはしないでおこう」と学んでくださればと思い恥を忍んで書かせていただきました。
【自己開示】自律神経失調症が長引いた3つの理由
私の自律神経失調症が長引いた理由を、第3位から順にお伝えさせていただきますね。
第三位:がんばり過ぎたから
ニュアンスが近い言葉として、無理をし過ぎていた・いい人を演じていた・自己犠牲。
今もそうですが、何かをする時は「猪突猛進」がんばってしまいます。
事務処理をこなすスピード・掃除や洗濯・今ご覧くださっているブログ記事。
先延ばしをしたくない性格と、完璧主義がそうさせていると思います。
どこまでがんばれば体の不調として表れないのかは、むずかしい線引きですよね。
ドラゴンボールのスカウターのように数値で限界を知ることができたら便利だと思う反面、それはそれで成長を妨げてしまう恐れもあると思います。
これまで交感神経は(がんばる神経)だとお伝えしてきました。
がんばり過ぎることで交感神経が優位になり自律神経のバランスが乱れてしまう。
多くの方の自律神経失調症は交感神経が優位でおきます。
では、いま私は自律神経失調症なのか?と聞かれると「NO」と自信を持って答えることができます。
なぜ健康になったのかは、タイプ別自律神経の乱れを未然に防ぐ方法を全ておこなったからです。
それくらい強力なノウハウを書かせていただいておりますので、ぜひ参考になさってください。
第二位:治療を見限るのが早かったから
ニュアンスが近い言葉として、ドクターショッピング・欲求が強い・他力依存
私は回復しない焦りから、次々に病院や整体院などを変えていました。
「もっと凄い先生がいるはずだ」
「たくさんあるから気に入らないことがあれば違うところを探そう」
このように思っていたのです。
当時は今と違いインターネットの普及がされておらずタウンページを見て探していたため、情報不足は否めません。
ですが決めたのは私です。自己責任です。
自分で決めたことを内省せず、先生方に不平不満の感情を抱いていましたので結局自分にはね返ってきました。
今の時代は情報があふれすぎてしまい、どの情報を信じればいいのかむずかしいですよね?
それでも過去の私と同じ過ちはされない方がいいでしょう。
今はたくさんあるからこそ、しっかりと選び腰をすえて健康を取り戻す時代です。
第一位:メンタルが弱かったから
メンタルとは、精神面・心の持ちようのことをいいます。
メンタルヘルスやメンタル改善がよく使われる言葉です。
体の不調で内科や胃腸科の受診をしているのに異常がない・原因不明。
いま思うと、それは本当に体に異常や原因がなかったからです。
後に心理的な要因を主な治療対象にする心療内科の受診をうけたのですが、心が関わるのに体に作用をするクスリに頼っていました。
これは根本的な治療ではなく、対処的な治療だと整体の仕事をしてから気づいたのです。
不安なことを考えると体に不調が起きるように、心と体は密接につながっています。
自律神経失調症を自動車のタイヤでたとえると、左側のタイヤ2本は空気が入っているのに、右側のタイヤは2本共パンク寸前の状態。
これでは自動車はスムーズに走ることができません。
それと同じように体も心も満たすことが大切です。
ただ不安や心は目に見えませんから、メンタルを整えることは誰でもとっかかりにくいと思います。
医師や整体師・鍼灸師などが心のケアをおこなうと時間がかかりすぎてしまい多くの患者様をみれない事情と、専門的な心のケアをすることはむずかしいと思っている先生がほとんどだと思います。
一方で心理カウンセラーは心のプロではございますが体への施術はできません。
体と心をつなぎあわすことで健康的な暮らしを実現する専門家として、さかい快福整体堂は日本で唯一の整体院だと自負しております。
■さかい快福整体堂の気持ちの専門的なケア
おわりに「自律神経を味方につけて健康的な毎日を」
さいごにお伝えしたいことを書かせていただき、このブログを終えたいと思います
自律神経失調症・自律神経の乱れ・体に不調がおきる・気分が落ち込みやすい・心療内科・心の病。
このように自律神経にまつわる言葉を聞くと、ほとんどの方がマイナスの感情やイメージを持たれます。
私もそうでした。
なんで自分が心の病になるんだと。
自律神経失調症を患っている時期は、自律神経のことを悪いイメージでとらえていました。
でも、後にそれはまちがっていることに気がつきました。
「自律神経はずっと命を支えてくれている縁の下の力持ちなんだと」
自律神経は声を出すことができませんから、体の不調・気分の落ち込みなどサインで知らせてくれていたのです。
サインに気づこうとしなかったのは自分のせいじゃないか。
体を労わることをしなくてごめんね…
気持ちのケアを怠ってしまってごめんね…
それでも自律神経は一切文句をいわず健康に導いてくださりました。
「いいよ、そんなの気にすんな。」そういわれているようで目頭が熱くなった記憶を今でも覚えています。
さぁ、今度はあなたの番です。
ここまでお伝えさせていただいた内容をご自身で取り組んでくださるだけでも、ご回復される方はいらっしゃると思います。
もしうまくいかない場合でも、関連ページがきっかけでご回復されるかも知れません。
これは言い切ることができます。
あきらめず向き合っていただくことで自律神経失調症は必ずよくなります!
もし、あなたがあきらめかけても私はあなたを応援しつづけています。
長い文章をさいごまで読んでくださって、ありがとうございました。
さかい快福整体堂
院長 市川 猛