ブログへ訪問していただきまして、ありがとうございます。
心身の不調を整える専門家 市川 たけしです。
今回のテーマは、20代の若者が直面する職場でのストレスについて考えてみたいと思います。
といいますのも、私は20代の中頃から、さまざまな痛みや体調不良に悩まされ、医療機関をはじめ、整骨院、整体院、鍼灸院などに通い、心から健康を望んだ経験があったからです。
このブログを読んでくださった20代の方には、過去の私のように30代や40代になっても痛みや体調不良で困らないように、少しでも参考になったと思っていただければ幸いです。
労働安全衛生法の改正について
本題に入る前に、労働安全衛生法の改正について触れておきたいと思います。
2015年の労働安全衛生法の改正は、従業員のメンタルヘルス管理における新たな節目となりました。
法の改正により、50名以上の従業員を擁する企業に対して、ストレスチェックの実施が義務付けられたのです。
この措置は、働く人々の精神的健康を守り、サポートする体制を強化し、社会全体としてより良い労働環境の構築を目指しています。
企業における従業員の心の健康は、単に個人の幸福に寄与するだけでなく、生産性の向上、従業員の定着率の向上、そして積極的で前向きな職場文化の形成にも重要な役割を果たします。
そのような背景から、企業は従業員を取り巻くストレス要因を特定し、効果的な対策を講じることが強く求められるようになりました。
2015年の労働安全衛生法の改正から、今現在(ブログの公開時点2024年)で9年経過しています。
現代社会の職場の環境は、高度に発展し多様化しています。
専門性や、一人で何役も業務をこなすマルチプレーヤが求められる。
また、近年における物価高、円安の影響に伴い、多くの企業が努力をしています。
そうしたなか、従業員が直面するストレスの種類も複雑化しているのが現状です。
20代の仕事に伴うストレス
近頃の調査により、特に20代の若者たちが職場において経験するストレスが深刻な問題として浮き彫りになっています。
・仕事の内容に関する不満
・過剰なワークロード
・期待とのギャップ
・専門知識やスキルの不足感
・上司とのコミュニケーションの問題
・同僚など人間関係のトラブル
これらのストレス源は、下記の増加につながる懸念があります。
・従業員のモチベーションの低下
・職場での不満
・健康問題
・離職率の増加
こうした仕事に伴うストレスは、従業員の仕事のパフォーマンスだけでなく、身体的、精神的健康にも大きな影響を与えることは周知の事実ではないでしょうか。
例をあげると、仕事の要求が現実的でない場合、従業員は自分のスキルや能力に疑問を持ち始め、自己効力感(目標を達成するための能力を自らが持っていると認識すること)の低下につながることがあります。
さらに、よく営業職に見受けられる目標達成に対するプレッシャーは、過度なストレスや燃え尽き症候群を引き起こす可能性があります。
また、職務内容が不明瞭であることも、従業員が何を期待されているのかを理解できず、不安やストレスを感じる一因となります。
これらの問題に対応するために、企業は従業員の心の健康をサポートし、職場のストレスを減少させるための措置を講じています。
具体的には、前述したストレスチェック制度により、従業員が自身のストレスレベルを定期的に把握し、必要に応じて専門的な支援を受ける機会を得られるようになりました。
また、カウンセリングサービスの提供は、従業員が職場の問題や個人的な悩みについて専門家と話し合うことで問題の解決。
その他にも、不安の解消、自分の強み(魅力)を発見できる、業務上のやりがい(充実感・向上心・社会貢献への意欲・スキルアップ・昇進への意欲)を見つけることができるなど、重要なリソース(資源や財源といった意味)となっています。
メンタルヘルスに関する研修は、従業員がストレスの兆候を認識し、それに対処する方法を学ぶ機会を提供します。
私、市川がよくおこなうメンタルヘルスに関する研修の内容としては、3分間で自分の長所をいくつ書けれるか?
同じように、3分間で自分の短所をいくつ書けれるか?
同じ3分でも、ほとんどの方が長所よりも短所を多く書かれます。(短所は5つ以上の方がほとんどです)
一方で、長所は書けても平均2~3項目。
よくある長所は、以下のとおりです。
・真面目
・がんばり屋さん
・気遣いができる
・やさしい
・明るい性格
これらの長所はよく思いつく反面、もっと長所に目を向けてみると、隠れていた自分の魅力がどんどんと見つかってきます。
あなたも長所と短所、それぞれ3分間で何項目書けれるか?ぜひ一度チャレンジしてみてください。
もし、長所よりも短所の方が多い場合は、メンタルヘルスの研修やマンツーマンサポートのカウンセリングによって、短所が少なく長所をたくさん書けるようになるでしょう。
なぜなら、認知の捉え方が変わる(短所に目がつく➡長所に気づく・短所が長所に変わる)からです。
そうした研修やカウンセリングなどによって、従業員はストレスを管理し、健康的な働き方を維持するためのスキルを身につけることができます。
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次のセクションでは、痛みや体調不良が起こるメカニズムをご説明します。
20代の頃の私は、痛みや体調不良が起こるメカニズムを知りませんでした。
そのため、どんどんストレスが蓄積されて体調不良のオンパレード状態になってしまいました。
このメカニズムを知るだけでも対策を講じることができるため、ぜひあなたにも知っていただきたい内容となります。
なぜ、痛みや体調不良が起こるのか?
- 肉体的ストレス
体の疲労・姿勢不良(歪み)・偏った歩き方・睡眠の質が悪いなど - 精神的ストレス
不安や悩み、恐怖。人間関係の軋轢など。 - 環境ストレス
暑い寒いなどの気温・湿度 - 化学的ストレス
排気ガス・タバコ・添加物・薬など
実は、私たちにはストレス耐性と呼ばれるストレスを受けとめる容量というのが、一人一人に備わっています。
自働車のスペックでいうと、ストレス耐性は標準装備。
その容量(ストレス耐性)は、100人いれば100通りの容量があり、ストレス耐性に限界が生じた時に、まるでコップから水が溢れるような感じで、痛みや体調不良が起こります。
そうならないように、ストレスの解消。あるいはストレスを発散して、ストレス耐性の容量を軽くしていくことが健康的に生きていくために必要なコツです。
ストレス耐性の容量を軽くしていくことを別の言葉で言い換えますと、「心身の疲労を軽減する」つまり、心身の疲労をとる事です。
マッサージでもいいでしょうし、有酸素運動もいいでしょう。
スーパー銭湯でゆっくり過ごすこともいいと思いますし、海や山など自然に触れる機会もいいでしょう。
予定を入れずにゆっくり過ごすことも、心身の疲労を軽減させることができます。
雇用形態や給与体系
離職率の増加に直結する大きな要因として、雇用形態や給与体系があげられます。
雇用形態や給与体系、さらに加えて福利厚生に関する懸念については、現代社会だけの話しではなく、いつの時代も多くの求職者や新入社員にとって、入社前には把握しにくいところです。
実際に職場に足を踏み入れて、日々の業務を経験する中で初めて明らかになることが多く、現実が事前の期待と異なる場合、将来に対する不安や待遇面での不満。
人によっては、他人と比べて自分のことを卑下されたり、「自分の方が仕事ができているのになぜ同僚の方が待遇がいいんだ」という怒りを感じてしまうものです。
そうしたことが精神的ストレスの原因となり、心身の不調につながります。
心身の不調や休職・離職を防ぐためにも、企業は新入社員に対して、入社前のオリエンテーションや定期的なキャリアカウンセリングを通じて、実際の労働条件やキャリアパスに関する詳細な情報を提供し、不安を軽減する誠意が求められます。
一方、20代の若手の従業員は努力が必要です。
例をあげますと、人それぞれが直面する精神的ストレスの原因に対処するために、個人が自己決定の重要性を認識し、どのような状況でも学び、成長する機会を見出すマインド(心の持ちよう)を持つことが大切です。
なぜなら不確実性はいつの時代も常に存在します。
それでもそれらに直面し、乗り越える過程で得られる経験値や知識は、個人のキャリア発展において貴重な資産になるからです。
このように、双方一致協力となれば理想なのですが、現実的にはむずかしいかも知れません。
一人一人が置かれる環境は異なりますし、酸いも甘いもさまざまな経験を通じて自分の意思で人生を切り開くことができるのは、現代社会ならではの特徴。
心身に疲労が蓄積をして体調を崩されてしまっては、ご本人様はもちろんのこと、親御様の気持ちを考えると、健康で過ごせることが第一優先だと思います。
離職率の増加について
2024年のGW休暇明けのネットニュースで、退職代行業者の忙しさをレポートする記事を見つけ、興味深くコメントまで読みました。
記事の内容をかいつまんでお伝えすると、面接で聞いていた職務内容と違う。このブログでもお伝えをしている理想と現実のギャップを感じる。
GW休暇中に友達と会い、友達の職場環境がよく聞こえ、自分ももっと良い環境の会社に転職しようと、行動に移すことを考えられるようです。
そこに退職の手続きを代行業者がおこなってくれる利便性。
昭和49年生まれの私にしてみると、面接は会社まで行き面接担当者、なかには最終面接で代表取締役社長と話した方もいるでしょう。
そうした直のコミュニケーションを就職希望者の意志でおこなう一方で、退職の際には代行業者のサービスを利用される。
コメントを読んでいても、賛否両論ございました。
そのうえで、私が29歳の時。忘れもしない、12月の寒い時期に起きた出来事のお話しをさせていただきます。
例年、12月は人事異動の噂話しが囁かれる時期。
誰が班長になるのか?誰がマネージャーになるのか?誰が営業に異動させられるんだろう?
入社をしてから、絶対に営業職だけは嫌だと思いつづけてきましたが、現実になりました。
サービス部から営業職への異動を命じられたのです。
「整備職で就職をしたのに営業って…」
しばらく考えに考え抜いた結果、退職届を持って上司に退職の意向を伝えました。
それから数日経過したある日、上司から「車を1台売らないと退職できない」と伝えられました。
その瞬間、私はそんなことはおかしいと思い、再度退職の意向を伝えました。
後日、店長のお客様が自動車を乗り換えされ、今後の車検や自動車保険などの担当者として私に任せる。
要するに、実際に私は商談をしていないのに、ユーザーの営業担当者は市川 猛として本部のデータに登録。新車販売の実績として1が付いていたのです。
「恥ずかしいことをされているな」と思いました。
会社の思惑として、担当するユーザーができたことで責任が発生し、やる気を出させる。
簡単には辞めさせないというのが凄く伝わり、私は直ぐさま労働基準監督署に電話をしました。
相談をしてみると、やはりそんなことはおかしい。退職できますよという結論に至り、その旨を上司に伝えると、「分かった、退職日を決める」と伝えられ安堵しました。
もうかれこれ20年前の話しですが、こうした面倒なことや嫌な気分になりたくないと思われる方は今の時代もいらっしゃるでしょう。
代行業者を通じて退職できる現代社会は、離職率が高まるかもしれません。
それでも、本当にやりたいことを目指すことができる。
将来有望な20代の方にとって、過度なストレスを減らすことができる有意義なサービスだと思います。
健康的に生きていくために
痛みや体調不良が表れることは、「無理をしているよ」「休んでね」「我慢しなくてもいいんだと」「断っていいんだよ」「逃げてもいいんだよ、だって本能がそういっているんだから」というようなカラダからのメッセージ。
その時に、いかにカラダのメッセージに耳を傾けて、心身の疲労を労わっていただければ幸いです。
痛みや体調不良を改善させる選択肢として、ブログにまとめています。
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お読みいただきまして、ありがとうございました。