ご訪問ありがとうございます。
転職したことで天職にめぐりあえた、さかい快福整体堂の市川 猛(いちかわ たけし)です。
私は社会人の頃から、首こり・腰痛・不眠・自律神経失調症などで困っていました。
西洋医学・東洋医学を問わず、様々な治療や施術を受けてきた経験があります。
整体師として活動している今、忙しい時には6時間連続で施術をすることがあります。
疲労や体の歪みを解消し、常に高いレベルの施術を維持したい。
そして症状として表れることのないメンテナンス目的で、今でも地元の堺市をはじめ大阪市内の治療院にお世話になっています。
※このブログでは整体院や他の施術などをひっくるめて「治療院」と表現します
今ご覧くださっているブログでは、一人の患者としての視点。
そして整体業界17年以上、2013年に独立開院をしたプロの視点。
この2つの視点で前半は整形外科や主な治療院の特徴。
後半は治療院の選び方のポイントについてお伝えします。
ぜひ、最後までご覧いただき参考になさってください。
整形外科や治療院の特徴
このセクションでは、整形外科や主な治療院の特徴。
そして、これまで実際に私が受けてきた印象をお伝えいたします。
整形外科の特徴
多くの方が、何らかの痛みや症状で困った際には病院の受診を検討するでしょう。
整形外科は、骨折や脱臼、関節痛やケガ、肩こりや腰痛など、筋肉・関節・靭帯が関係する症状を主に診療しています。
こんな方におすすめします
・レントゲンなど詳しい検査をして、原因をハッキリさせたい ・手術が必要か判断してもらいたい ・病院で治療をしてもらう方が安心
私は何か痛みや症状がある場合、病院(このページでいえば整形外科)を受診して欲しいと思っています。
なぜなら病院でしか対応することができない病気が潜んでいるかもしれないからです。
経験談でいいますと、ある日突然左の肘関節に激痛が走り、当時通っていた整骨院の先生に相談をしました。
「どこかにぶつけた記憶もなく、悪い体勢で寝ていた訳でもなく、どうしてこんなに肘が痛いんだろう…」
整骨院の先生(柔道整復師)は、肘関節の脱臼を疑い検査や治療を施しましたが全く痛みはとれません。
あまりにも痛いのと、先生からの助言もあって翌日に整形外科を受診しました。
レントゲン検査の結果を聞くと、脱臼や骨折ではないことが分かりました。
ひとまず安心しましたが、でも…なぜこんなに痛いんだろう?と不安はぬぐえません。
血液検査の結果を聞くと、肘周辺の皮膚に炎症反応がでていることがわかり驚きました。
なぜ驚いたのかというと、関節や筋肉ならまだしも皮膚の炎症は想定外だったからです。
炎症を鎮める点滴と薬の服用で無事に治りました。
もし自然に治るだろうと自己判断で様子を見たり、病院嫌いで整骨院や整体で治そうと思っていたらと思うとゾッとします。
やっぱり病院は頼りになると思いました。
整形外科についてよくお聞きする印象
さかい快福整体堂には、以下のような整形外科での出来事をよくお聞きします。
・痛み止めの湿布をだされておわり ・ストレートネックと言われたけど、特に治療をすることなくおわった ・リハビリ(マッサージなど)があっても手技による時間は10分と短い ・うまくつきあっていくしかない、のような説明をされると諦めてしまう ・先生が話しを聞いてくれない
お気持ちは分からないことはありません。
もしかすると当院が体も気持ちも楽になれる整体院であることを謳っているため、話しを聞いてほしいだけかもしれません。
しかしながら、プライベートやインターネットの情報サイトでも病院に対して愚痴や不満のような話しをよく見受けられます。
その度に複雑な気持ちになってしまいます。
整形外科のリハビリスタッフとして勤務した経験から語る
私が勤めていた整形外科のリハビリに来られる患者様は、肩関節周囲炎(五十肩など)、膝痛、股関節痛、腰痛、肩こり、むち打ちなどで困っている方がほとんどでした。
深刻な方もいらっしゃれば、雑談を楽しみにしている方もいらっしゃったり、リハビリが癒しのような日課になっている方もいらっしゃいました。
正直なところ実際の現場は緊迫した状況と思っていたので、多少拍子抜けをした記憶が残っています。
そんなある日のこと、院長先生と看護師さんの会話から午前診と午後診の間に院長先生がある患者様の手術をしていたことを知りました。
この時、医師は患者の命を守る・救う・最悪のケースを考える。
そのために診察時間内にしっかりと検査をして原因を特定する。
そして診断をして治療方針を決める医療人であることがよく分かりました。
命を守る・救う・最悪のケースを考える
一つ一つの選択や判断が患者様の人生を左右する。
そう考えると、相当なプレッシャーだと思います。
もしかするとあなたは、整体や整骨院などのホームページで、「このような方はご遠慮ください」という患者様を選ぶ項目を見たことがあるかも知れません。
でも、病院はそういうことなく分け隔てせず受け入れて診療にあたります。
今、自分で書いていて思うのは、
・病院や医師に絶対的や完璧のように求めすぎてはいけない ・命に別状がないだけでヨシとしよう ・病院以外にも治療の選択肢は数多くある
あくまでも私の経験談に基づいたことですが、このページをご覧くださっている方の参考になればうれしく思います。
整体の特徴
整体とは文字通り体を整えること。
私が受けてきた整体の印象は↓
筋肉をほぐす・骨盤や背骨を矯正する・体をゆらす・ストレッチを取り入れる・中国整体・頭の施術のみで体全身を整える・手のひらのみで全身を整える。
このように多種多様です。
ひとつの手技を一貫しておこなう先生もいれば、複数の手技をおりまぜてオリジナルの整体を考案する先生もいます。
どの整体の先生も独立されるくらいですから手技に自信があり、元気になっていただきたい、健康に導きたい想いは同じでした。
整体と整骨院の違いとは?
よく「整体と整骨院の違いは何ですか?」と聞かれることがあります。
確かに分りにくいですよね。
私は次のように答えています↓
整体は民間の療法です。
整体を教えるスクールによってカリキュラムにバラつきがあり費用も様々です。
「整体とはこのような手技をおこなう」というハッキリとした定義がないため、前述したような多種多様の整体があるのです。
整体は健康保険が使えますか?というご質問もよくいただくのですが、民間療法である整体では使えません。
整体とは体を整える民間療法であるため健康保険は使えない
そう思っていただくと分かりやすいでしょう。
ちなみに、このブログを書いている私は民間資格の整体師です。
中国発祥の推拿(すいな)を習得するスクールに通ったのがはじまりで、それから必要と感じた5~7つの整体を学び、それぞれの特長をおりまぜたオリジナルの整体を施しています。
整骨院は、文部科学省および厚生労働省管轄の学校で3年間学び国家試験に合格をすれば柔道整復師として整骨院を開院し治療にあたることができます。
柔道整復師が健康保険の適用となる症状だと判断した場合は、健康保険が適用となります。
【健康保険が適用となる症状】
・急性の打撲、捻挫、肉離れ
・骨折、脱臼、突き指
・寝違えやギックリ腰など、明らかに原因がハッキリしている症状
近年では、街の至るところに整骨院が開院したことで利用する患者の数が一気に増えました。
こうした背景には、国の規制が緩和され要件を満たしていれば学校を設立することができるようになり、毎年全国で柔道整復師が増えるようになったからです。
※あんま・指圧・マッサージ師は人材確保の水準を保つために現在も規制がかかっています
整骨院を開業する先生が多くなるにつれて、必然的に保険財政を使うことになります。
財政圧迫を考慮し保険請求に対する審査が厳しくなったことで、整骨院の自費移行化(保険を使わない)が進んでいるのが最近の動向です。
○○整体整骨院(柔道整復師が整体院として開院している)のような院も見受けられるようになりました。
整体と整骨院の違いを書いてみると、整体よりも3年間しっかり学び国家資格を取得された先生が治療をおこなう方が、患者様の立場からすると安心・信頼できると思います。
これは一人の整体師の意見としても素直にそう思えます。
そう思う一方で整体を追究し結果を出している先生もたくさんおられます。
なぜそう言えるのかというと、私は国家資格あり無しの垣根を超えた600名規模の治療業界のコミュニティに2013年から参加をしているからです。
コロナ前は東京・大阪を拠点とし一緒に学び、懇親会で交流を重ねてきました。
一人の人間としてお互い尊重をしていますし、全ては患者さま(お客さま)のためという共通認識もございます。
国家資格あり無しに関係なく、患者さまのためになることを考えて施術をおこなう先生は評価が高いです。
極端な例でいうと、どこかの外国先で仲良くしている方が首が回らないと痛みを訴えている。
その時に、
「日本の国家資格で外国の方を治療してもいいのだろうか?」
とか、
「自分は民間資格だから、外国の医療従事者に任せよう」
と考えるよりも、すぐさま痛みを訴えている方のためにできることを施す。
そういう人間性が大切だと考えています。
※もちろん柔道整復や整体で可能な範囲の身体の不調に限ります。
整体と整骨院の違いがメインになってしまいましたが、どの整体院がいいのかは後述する「自分に合った治療院を見つける7つのポイント」をご覧ください。
お問い合わせ・ご予約の方法
整骨院の特徴
整骨院については、概ね前述したとおりです。
印象としては、病院に近いでしょう。
・症状によって健康保険が適用される ・柔道整復師とよばれる国家資格者がおこなう治療 ・院長一人ではなく、受付・施術スタッフなど複数人で患者様をサポートする整骨院が多い ・午前診と午後診と別けられている(昼間に休憩時間がある、往診もあり) ・日曜、祝日は定休日 ・捻挫や脱臼、五十肩や膝痛などの関節痛に強い印象
私がよく整骨院に通っていた時期は、今(2021年5月)から約23年前です。
当時は20代で自動車整備の仕事に従事をしていました。
整備をおこなう際の姿勢や肉体的疲労の影響で寝違えやギックリ腰になった時は、仕事前や途中で抜けさせてもらい毎日整骨院に通っていました。
院内に入ると湿布の匂いが漂い、それだけで治りそうな気分になりました。
白衣を着て治療にあたる先生がとてもかっこよく、漠然とこういう仕事もいいなぁと憧れていました。
退職後の方向性として整体師になることを選択しましたが、お世話になった先生方には感謝しています。
私の感想がメインになってしまいましたが、どの整骨院がいいのかは後述する「自分に合った治療院を見つける7つのポイント」をご覧ください。
鍼灸の特徴
鍼灸を語るうえで東洋医学は避けられません。
東洋医学とは2000年以上も前に中国で発祥された医学のことで、主な治療方法に漢方・スイナ(手技療法)・そして鍼灸があります。
鍼灸は、はり師・きゅう師と呼ばれる国家資格者による治療法です。
鍼灸院として開業される先生もいらっしゃれば、柔道整復師の資格も取得され鍼灸整骨院として開業される先生もいらっしゃいます。
治療内容も幅広く、肩こりや腰痛、内臓の不調、自律神経失調症、美容鍼、小児鍼など多岐に渡ります。
鍼灸の基礎知識や種類については、鍼灸師が書かれているページの方が詳しいため割愛し、ここではよくいただく質問に対して私の体験談を書かせていただきます。
鍼は痛いですか?
一番よく聞かれる質問です。
体に鍼が刺さるわけですから、痛みがあるのかは気になりますよね?
特に、
・怖がり
・痛がり
・感受性が強い(敏感)
のいずれかに該当する方は、人一倍気になると思います。
ちなみに私は、怖がり・痛がり・敏感かつ繊細です。
そんな私でも、これまでいくつかの鍼治療を受けてきました。
率直な感想は、つぎのとおりです↓
・つまようじの先でつつかれたような感じ ・全く刺さっていることに気づかない(無痛) ・はじめだけチクっと痛みを感じ、あとは大丈夫 ・ドーンと響くようなツボに入ったような痛み(この場合、声がでます)
こればかりは自分の体調もあるでしょうし、体の構造も人それぞれ異なることから絶対に痛くないとはいい切れないと思います。
もし痛いイメージが浸透していましたら、日本でここまで鍼治療が普及されないでしょうし、予約が取れない鍼灸院も限りなく少ないでしょう。
もっというと、全く痛くない治療(施術)は私の知る限り、気功や無痛治療を謳っているところ以外ありません。
これは、整体・マッサージ・鍼・爪揉み療法などでも同じことがいえるのですが、全く痛みがないというのはむずかしいと考えます。
なぜなら、刺激を与えないことには体が反応(変化)しないからです。
指でおこなうのか、鍼でおこなうのかの違いであって、実際に私がおこなう整体でも「痛い」とおっしゃる方はおられますし、凄く気持ちがいいとおっしゃる方もおられます。
それでも、はじめは痛いとおっしゃる方も施術に慣れてくれば、当初の痛みを感じることなく気持ちいいとおっしゃる方が大半です。
鍼治療も同じようだと思えれば、痛みに対する抵抗は少なくなると思います。
鍼の痛みを気にされるよりも最終的に得られるメリット重視で考えていただくといいでしょう。
鍼治療は健康保険が適用されますか?
二つの条件がそろえば適用となります。
まず一つめは健康保健が適用である疾患であること。
鍼灸院や鍼灸整骨院で健康保険が適用される疾患は以下のとおりです↓
・神経痛 ・腰痛症(慢性的な腰痛やギックリ腰) ・五十肩(肩関節周囲炎) ・リウマチ ・頚肩腕症候群 ・うちうち(交通事故) ・その他類似する疾患
二つめは医師の同意書があることで健康保険が適用となります。
ここから先は、個人的な意見です。
健康保健が適用である疾患については、多くの方がいずれかに該当すると思うため、それほどむずかしくないと思います。
一方で、医師の同意書はむずかしいと思います。
これはどういうことかといいますと、同意書を書くかどうかの判断は医師の方針によるものだからです。
経験談として、私は当時のかかりつけの内科医にお願いしたところ同意書を書いてしまうことで責任が取れないという理由で断られました。
責任が取れない
そう判断される医師の考えも分かります。
なぜなら医師が鍼治療をするなら全て責任を持てますが、実際は鍼灸師が治療をおこなうからです。
後日私は違う鍼灸整骨院で提携先の病院があることを知り、同意書を書いてもらうことができました。
この二つの経験から考えられるのは↓
・かかりつけ医に同意書の相談をしてみる(快く書いてくださる先生もいると思います) ・鍼灸院、鍼灸整骨院と提携している病院で同意書を書いてもらえるか判断してもらう
いずれにせよホームページやお問い合わせで確認できるところはしていただき、あとは実際に伺って相談をしてみてください。
マッサージの特徴
マッサージとは国家資格である、あんま・マッサージ・指圧師がおこなう手技療法のことをいいます。
ところがクイックマッサージ・もみほぐし・リラクゼーションマッサージが増えるにつれて、本来のマッサージとの区別がよく分からない方が多くなりました。
という私も以前は違いが分からず、マッサージという表現をよく使っていました。
機械で筋肉をほぐすマッサージチェアもあることから、マッサージという言葉だけ一人歩きした印象を受けます。
もし国家資格者である、あんま・指圧・マッサージ師にマッサージをして欲しいと思われる方は、ホームページや看板にマッサージ院と表記されているのを確認する。
あとはプロフィールページなどで、あんま・マッサージ・指圧師の国家資格取得者であることが書かれていたり、厚生労働大臣の署名が入った国家資格の免許書で確認することができます。
私はリラクゼーションマッサージ・もみほぐし・クイックマッサージを利用したことがありますし、マッサージ師がおこなうマッサージも利用したことがございます。
そこで個人的に感じた印象を書いてみようと思います。
■リラクゼーションマッサージ・もみほぐし・クイックマッサージの印象
・気持ちがいい 筋肉をほぐすアプローチのため、気持ちがいいです。 ・癒される これは、お店の雰囲気にもよると思いますが癒されます。 ・疲れがたまっている時や特別な時、大型連休などに利用をする あくまでも私が持っている印象です。 次の予約はせず自分次第で次に利用するか考えます。
■あんま・マッサージ・指圧師がおこなうマッサージの印象
・効きます 筋肉だけではなく、血流にそって施術をするため効きます。 ・全身がスッキリする メリハリ(マッサージの刺激が強弱)があり治療を受けた感じがするため。 ・通院する 治療目的と先生や院の雰囲気もあると思います。
私はどちらも好きで目的によって使い分けています。
カイロプラクティックの特徴
カイロプラクティックはアメリカが発祥の手技療法です。
基本的な考えは背骨や骨盤を矯正することで体の歪みを整える。
そうすることによって痛みや症状を改善します。
少し細かくいえば、背骨は頸椎(7個)胸椎(12個)腰椎(5個)、合計24個の骨が合わさって形成されています。
この背骨ですが、実はそれぞれの骨(椎骨)が左右、斜め右前方・斜め左後方など立体的に歪むのです。
24個の骨のうち、どれかが立体的に歪んでいるかもしれない…
そう考えるとカイロプラクティックの矯正は最適だと思います。
なぜなら、カイロプラクティックでは24個の骨や骨盤が、どのように歪んでいるのかを検査して矯正をおこなうからです。
そこで大事になってくるのが「歪みの検査」です。
カイロプラクターの手による検査もあれば、矯正をおこなう前に提携先の病院にてレントゲンを撮ってもらい歪みのある骨を矯正するところもあります。
私は両方の検査を経験しましたが、信憑性という意味ではレントゲンで歪みを確認したうえで矯正をしてもらう方がよかったです。
なぜなら性格的に、しっかりと説明してもらわないと納得しないタイプだからです。
とはいえ結果(健康・元気・痛みのない生活)がでれば、どのような検査でもいいでしょう。
といいますのも、整体でおこなう検査は整体師の手によるものがほとんどだからです。
レントゲンで確認することなく、それでも結果(健康・元気・痛みのない生活)が出ていることは、当院や他の整体院の口コミをご覧いただくことで証明することができます。
そう考えるとカイロプラクターの手による検査でも充分です。
何はともあれ心配なことがあれば遠慮なく質問されるといいでしょう。
矯正は怖くないですか?
よくカイロプラクティック矯正の印象を聞かれることがあります。
特に、
・怖がり
・慎重なタイプ
・不安を感じやすい
このような方は気になると思います。
ちなみに私は全てに該当します。
そんな私が受けてきたカイロプラクティックの率直な印象は、つぎのとおりです↓
結論は怖くありませんでした
厳密にいうと、はじめてカイロプラクティック矯正を受ける時は緊張しました。
けど、この緊張は受けたことがない不安からくるものでした。
今、施術をする立場になって思うのは、プロとして施術にあたっていますので患者さまの不安や緊張、恐怖心は充分理解したうえで丁寧に説明されます。
身をゆだねてくださるとうれしく思います。
お問い合わせ・ご予約の方法
自分に合った治療院を見つける7つのポイント
このセクションでは、たくさんある治療院の中から最適な選び方のポイントをお伝えします。
ただし整形外科は医療機関であるため、ここでお伝えする7つのポイントには該当しません。
※整形外科の特徴をご覧くださいませ
「身体の調子を整えたいけれど、たくさんあり過ぎてどこが自分に合っているのか分からない。」
そう思われる方の参考になれば幸いです。
① 全て院長が施術をしている
施術スタッフが在籍している治療院は、
・待ち時間が少ない(予約優先制の場合、予約が取れやすい)
・スタッフ間で連携することで多角的なアプローチができる
・活気がある
という面では、いいと思います。
しかしながらスタッフの休みや退職などで施術担当が変わる。
院長やスタッフ間での申し送り事項が不十分で、また同じ説明をしなければならない。
これらは自分が患者として思ったことでした。
腕がよくて人柄のよい先生が急に退職されたり、施術担当が変わると一から人間関係を作らないといけませんから、それはそれで気をつかっていました。
そんな経験から私は院長が一人で施術をしている治療院を選んでいます。
とはいえ施術スタッフが在籍している治療院にメリットとデメリットがあるように、院長一人で施術をおこなう治療院にもメリットとデメリットがあります。
これからつづく他の選び方のポイントを総合的に考えてくださればと思います。
【コラム】資格の有無について
国家資格者であるか無資格(民間資格)であるか。
そういうことを気にする方もいらっしゃるでしょう。
これは人それぞれの判断によると思います。
国家資格者に施術をしてもらう方が安心だと思うようでしたら、国家資格者の中で選んでいただく。
その一方で資格うんぬんは関係なく、実力重視という方は選択肢の幅を広げることができます。
実力をどのようにして判断するのかというと、実際にその治療院に通院している方の生の声や客観的な評価(クチコミ・レビュー)が一番いいでしょう。
資格の有無について別の業界でお伝えすると、私は元自動車整備士です。
自動車整備士の国家資格を2つ(ガソリンとディーゼル)、あと車検を通す国家資格も持っていました。
確かに知識はありましたが、現場で必要のない知識もあって頭でっかちになってると後に気づきました。
それよりも、もっと車やユーザーの声に耳を傾けないと。そう思ったのです。
当時を思い出してみると、高校を卒業してすぐに整備の仕事をしている先輩や同期は国家資格を持っていない人が多い反面、体(手)の感覚で整備を覚えるため技術的に高く、班長も多かったです。
これは経験を積むことで知識を深め、技術力も高める感覚といえば伝わるでしょうか。
つまり、学歴・資格関係なく充分整備は可能なのです。
もちろん国家資格者の班長も多くいましたよ。
技術職ですから手先が器用・原因を追究する思考力・作業スピード、その他様々な要素があり現場で通用することができます。
車の整備と人の施術を同じくくりで話すことはいけないかもしれません。
それでもニュアンスをお伝えしたくて、取り上げさせていただきました。
② どんな身体の不調の改善を得意にしているのか
たとえば飲食店でたくさんのメニューがあるとしましょう。
それだけで選ぶのに迷ってしまう。
イチオシメニュー!って書いてあるけど、どうしてイチオシなのか?
私はその理由を具体的に知りたいと思う性格です。
そうではなくオーナーやシェフがお客様のことを心から思って考えたイチオシメニュー。
そこに思いやストーリーがあって共感して注文をしようと思うのです。
この話しと同じように、治療院のホームページをみるとメニュー(症状の特集ページ・ブログ)があると思います。
そのページを読んだとき、困っている方のことを心から思っているかどうか?
共感まではいかないかも知れませんが、少なくとも思いが伝わる症状の特集ページがあれば得意(力を入れている身体の不調)だと思っていただいていいでしょう。
少し宣伝みたいになってしまいますが、下記のようなページですと困っている方のことを思ってページを作っていると思うと思います。
③ クチコミの内容を見極める
以前グーグルの広告担当者に聞いたところ、日本人はクチコミ(レビュー)を重視する国だそうです。
確かにネット通販やクチコミランキングサイトを見ると、クチコミの数や評価が重視されています。
私も治療院や飲食店、書籍や電化製品などを選ぶ際にはクチコミをチェックします。
ただ、治療院がたくさんあるなか数多くのクチコミをチェックするとなると、それだけで疲れてしまうと思います。
そこで市川の視点で考えた、クチコミの内容を見極める方法について書いてみようと思います。
私が選択肢から外す視点はつぎの5つです↓
① 文字量や表現が似ている このようなクチコミが多いと不自然だなと思ってしまいます。 ② 具体的に書かれていない(ありきたりな内容) まだ結果がでていないうちに、値引きなど特典を条件にクチコミを依頼されていそうと思ってしまいます。 ③ 詳しく書かれ過ぎている(専門家のような)クチコミが多い 素晴らしいと思いますが、仲のいい同業者に依頼していそうと思ってしまいます。 素性を明かしたうえで推薦文という形なら、そういう目で見るため問題ないです。 ④ 絶賛されるクチコミ(ゴッドハンドなど、煽るクチコミ) 素晴らしいと思いますが、まず②をチェックします。そして絶賛のクチコミが目立つと逆に不自然だと思います。 ⑤ クチコミの件数が圧倒的に多く評価が5ばかり 素晴らしいと思いますが、①と②が多くないかチェックをします。
では、つぎに最終候補に残すクチコミのチェックポイントはこちらです↓
① 感謝の気持ちが伝わる 理由:患者さまと先生の信頼関係が伝わるから ② 自然体で書かれている 理由:患者さまが主体となって書かれていると伝わるから ③ マイナス要素もしっかり書かれている 理由:クチコミを見ている方のために書いているのが伝わるから
私の判断基準になってしまいますが、これら3つを重視しています。
クチコミについて追記(2024年5月時点の考え)
今ご覧くださっているページは、2021年の5月に公開をしました。
当時のクチコミに対する考えは、前述したとおりで、今も基本的には同じ考えです。
今回、追記をしようと思った動機としまして、クチコミもそうですし、ネットニュースのコメント欄、SNSへのコメント欄など、社会全体を通じて、匿名のアカウントをいいことに、書こうと思えばいくらでも書ける風潮になってきました。
私がおかしいと感じたことは、ネットニュースで取り上げられた店舗のグーグルマップのクチコミに、ニュースで感じたマイナス要素の感想が書かれており、グーグルは削除対応をしていません。
また、ある有名なお笑い芸人のユーチューブで紹介された飲食店も、明らかに店舗を利用されていない方の批判的なクチコミが掲載され残ったままです。
本来は、実際に利用をして評価を書くのがクチコミ機能の役割だと思います。
他のクチコミサイトのように店舗側が掲載しない選択ができるのは公平性に欠けると私は思います。
その点、グーグルマップは真の評価が閲覧できるところに信用をおいていたのですが、書かれていることが事実だと思われる社会になりました。
多くのクチコミは匿名アカウントのため、店舗側は本当に利用されたお客様はどうか分からないケースが多いです。
そうしたなか、今年(2024年)全国の医師が団結をして、Google社を提訴しました。
情報開示請求で、同業者のいやがらせのクチコミだと判明されたり、過去の星1つのクチコミを定期的に編集投稿をして、最新のクチコミにするなどなど酷いものでした。
もうほとんどの方が薄々気づかれていると思いますが、匿名アカウントのクチコミをどこまで信用すればいいのか?という時代になりました。
それをいいかえると、ネットリテラシー(インターネットを適切に使いこなす能力)が問われる時代です。
私も、グーグルマップのクチコミを見て店舗を選びますし、個人的なお話しですが240件以上クチコミをしているローカルガイドです。
あえて、低評価の多い店舗を伺う機会を作っているのですが、それほど悪くないケースがほとんどで、高評価が多い店舗へ伺うと、それほど満足度が高いと思わなかったり。
結局のところ、100人いれば100通りの感性や評価の基準があり、実際に利用をしてみないと分からないことばかりです。
そうした観点から、クチコミの内容を見極めることは極めてむずかしいと感じる次第です。
④ 自分に合った施術方法か
整体といっても、リラクゼーションマッサージのように筋肉をほぐす・背骨や骨盤を矯正する・ストレッチをおりまぜる・手足を中心にほぐす。
このように多種多様の整体があります。
鍼治療でいえば、経絡治療・電気鍼・トリガーポイント鍼治療・耳や頭に鍼を刺す治療・独自の鍼治療。
このように多種多様の鍼治療があります。
カイロプラクティックでいえば、ソフトカイロ・矯正専用のベッドを利用したカイロプラクティックテクニック・筋力テストを身体機能を評価し調整する方法・頭蓋骨矯正のみで全身を整える方法など。
これも様々な流派があります。
私は仕事柄フェイスブックに登録しているのですが、フェイスブック友達に同業者が多いことから、整体などのテクニックを教える広告をよく目にします。
それくらい世の中にはページでご紹介できないほど、たくさんの施術方法があるのです。
逆にいうと、どの施術方法でも快復できると私は思います。
なぜなら施術方法を考案された先生の苦労と英知、後進指導によって現代の治療家が受け継いでいるからです。
たくさんの施術方法があるなか、どれが自分に合っているのかは選びにくいと思いますし、実際に受けてみないことには分らないかも知れません。
そこで、アイデアとして思いつく4つの方法を書かせていただきます。
① ホームページなどで施術の様子が紹介されている動画を見る ② 施術に関して詳しく書かれているページを読みイメージを膨らませる ③ 実際に受けられた患者さまの声を聞く(クチコミを参考にする) ④ 初回キャンペーンなどを利用して体験をしてみる
個人的には他のチェックポイントを抑えたうえで、①の動画でイメージできればベストだと思います。
ただし動画を公開されていない治療院もあるため、②でも充分だと思います。
③は探すことに時間がかかるため、疲れてしまうかもしれません。
④は他のチェックポイントを抑えたうえで、通院する気持ちでうかがう方がいいでしょう。
お問い合わせ・ご予約の方法
⑤ 料金
痛みや不調の改善には、ある程度のまとまった通院が必要です。
と書いておきながら、100人いれば100通りの根本原因と快復への過程があるため、何回通えば快復するのかハッキリ明言することはむずかしいところです。
それでも通院の目安はあると思いますので、実際に施術を受けて相談してみるといいでしょう。
※電話やメールで相談されても、検査や施術をおこなわないと答えようがないため来院してくださいね
料金については、人それぞれお金を支払う価値観が異なるため、うまく説明することがむずかしいのですが、「これくらいの料金ならしばらく通院してもいいかな」と思う料金が妥当な料金だと思います。
といいますのも、たとえば料金が高いと思ったとしましょう。
そう思ってしまうと、毎回料金を支払うたびに無意識でお金の心配事を考えてしまいます。
高いな・生活消耗品の費用にまわせるのに・健康保険が効いたらいいのに・あと何回通えばいいのだろう
それらはマイナス的な感情です。
そのマイナス感情が実は身体に影響を与えてしまうため、快復ペースが遅くなります。
無理は禁物です。
あと、健康に関係するお金は「自己投資」というプラスの感情でとらえていただくと、いい結果として表れやすいです。
身体に投資をするわけですからリターンが大きくなるように、施術者と一致協力をして早期快復につなげていただきたいです。
⑥ 距離について
距離は人それぞれの感覚によると思います。
・徒歩や自転車でいける範囲 ・自動車で30分圏内 ・電車で往復2時間圏内 ・職場に近いところ(自宅周辺に戻ってからの場合、受付時間をこえてしまう)
いいと思った治療院が遠くても期待を込めて通う場合、治癒効果が上がるかもしれません。
また、治療後にお買い物やカフェなどに行くことで自分の時間を楽しめる。
それがストレス発散となり、治癒効果が上がるかもしれません。
同じようなシチュエーションで、いいと思った治療院が遠い場合、治療時間と往復にかける時間を考えると3~4時間は必要になる。
他にやるべきことがたくさんあるので、できるだけ早く帰宅したい。
寄り道をする時間がなく、できるだけ少ない施術回数で快復したい。
そういう思いがあるとすれば、「忙しい」や「焦り」というマイナス要素が関係し、治癒効果が下がるかもしれません。
もう一つ事例をお話します。
自宅周辺で探す場合、本当は遠方にいい治療院があって通いたい。
けど治療時間と往復にかける時間を考慮すると、自宅周辺で選ばざるをえない。
もしそれで思ったような効果がでない場合、やっぱり遠方の治療院に通っておけばよかった…
このように後悔してしまうと、治癒効果が下がるかもしれません。
同じようなシチュエーションで、自宅周辺で探した際にインターネット広告で遠方の治療院が表示され気になり見てみる。
確かに専門的がありクチコミもたくさん掲載されている。
ここに通ってみたいけど、他にやるべきことがたくさんあるため時間を有効活用したい。
ある意味、妥協して自宅周辺の治療院に通ってみると素晴らしい治療技術と先生だった。
「灯台もと暗し」とは、このようなことをいいます。
明確な答えができず申し訳ございませんが、距離に関していえばケースバイケースだと思います。
⑦ 人間性
これまでいろいろ書かせていただきましたが、人間性が一番大切かも知れません。
人間性をいいかえると人柄です。
というのも、この業界は何か形になったものを販売するのではなく、先がわからない体験(施術)に対してお代金をいただくからです。
ましてや絶対に結果がでる保証はありません。
※これは手術でも同じで100%結果がでる保証はありません
それでも痛みや体調不良がつづく限り、どこかで施術を受けないといけませんよね。
人間性についての判断は直感しかないと思います。
・ホームページを見た瞬間の印象 ・写真 ・文章表現 ・院内の様子 ・理念 ・クチコミの印象
あとは、実際にうかがって先生の人となりをみる。
私自身も比較検討される立場ですので自戒の念をこめて書かせていただきました。
⑧ 決める
7つのポイントと書きながら、これもとても大切なポイントですので書かせていただきます。
「決める」
これは、いろんな意味で覚悟を決めることを示します。
具体的には↓
・治ることを決める 自分の身体、自然治癒力があることを信じて治すことを決める。 ・他力本願ではなく自分で健康を取り戻すと決める 経験談ベースでお話しますが、治療時間は10分から長くても60分です。 1週間で換算すると、残りの6日と23時間は自己管理です。 ※治療者は、その期間の様子をヒアリングすることしかできません。 実は、痛みや体調不良の多くは生活習慣(体の使い方・姿勢不良・考え方など)で引き起こされます。 つまり、自分と向き合わなければ治るものも治りにくいのです。 ですので、自分で健康を取り戻すことを決める。 そう決めることで、あなたと施術者が「治るという同じベクトル」に向かい相乗効果が得られます。 ・治療院を決めたら通院する覚悟を決める。 少しでも不満なことがあれば、また違う治療院を探す。 きっと、たくさんの治療院があるため見切りが早くなっていると感じます。 しかし、せっかく比較検討に時間を使われご自身で治療院を決めたことですから、多少不満なことがあっても通いきっていただきたいと考えます。 この考えは、学習塾でも部活でも何らかの教室でも自動車教習所でも同じことがいえて、何かの目標に向かうにあたり全て順風満帆ではないからです。 紆余曲折をしながら、お互いの目的(健康)に向かって取り組む。 そういう覚悟を決めることが大切です。
そうなんです、私は覚悟を決めていなかったから長年つらい思いをしたのです。
先生が治してくれて当たり前。任せていれば自然に治るだろう。そういう甘い考えでした。
今はこう考えています。
自分の身体は自分にしか分りません、でも…その分からないところを治療者に引き出してもらう。
主役は患者さま(お客さま)で治療者は名わき役。
名わき役が主役や快復へのストーリーを引き立てる。
まとめ
日本ほど数多くの施術方法がある国はめずらしいと思います。
日本古来の施術、中国発祥の施術、アメリカ発祥の施術。
それぞれにおいて流派があり、一つの施術を貫く先生もいれば、様々な施術を組み合わせてオリジナルの施術を確立される先生もいます。
どの施術者も思いは一つ。
「痛みや体調不良でお困りの方に元気になっていただきたい」
ご覧くださったブログが少しでも参考となり、あなたにとってよい治療院に巡り合っていただければこれほどうれしいことはありません。
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さいごまでお読みいただきまして、ありがとうございました。