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堺市いたわり健康院 さかい快福整体堂の市川 猛(いちかわ たけし)です。
不眠症に関係する、前回のブログはこちら↓

睡眠の質を高めるために必要なこと

不眠症の原因は多岐にわたります。
主に心理的な要因(精神的ストレス、不安、抑うつなど)、生活習慣(運動不足、スマートフォンへの依存、夜更かし、深酒など)、環境の影響(光、騒音など)などが代表的です。
一時的な対処法として、日光浴や運動はリラックス効果やストレス解消に役立つことがあります。
しかしながら、不眠症の根本的な解決には、これらの方法だけでは不十分なケースがほとんどです。
なぜなら不眠症の改善には、寝室環境の改善、生活習慣の見直し。ストレス管理、自律神経の調整。
医療・専門家への相談など、個々の状況や原因に合わせた総合的なアプローチが必要だからです。
それぞれ、詳しくみていきましょう。
睡眠環境の改善

睡眠環境の改善をおこなう上で大切なことは、寝室を暗く静かな場所にして、快適な寝具を使用することが重要です。
具体例をあげると、光や騒音は睡眠の質を低下させるため、窓から差し込む光を遮断するカーテンや、騒音を和らげるイヤープラグを活用する。
あとは、ホワイトノイズ発生器の使用を検討されるのもいいでしょう。
ホワイトノイズ発生器とは、人をリラックスさせるために使用される便利なアイテムです。
この発生器は、周りの騒音を遮断し心身をリフレッシュさせるために、特別な音を作り出します。
名前に「ノイズ」とありますが、決して耳障りな音ではなく、快眠の促進や日中の集中力を向上させるなど、様々な健康的な効果があるといわれています。
もし、集合住宅などでお隣さんや上の階の騒音が気になる。
あるいは、聴覚過敏体質の方で予算を使えそうでしたら、防音・吸音施工の検討をおすすめします。
ご参考までに、当院が入居しているテナントは鉄筋コンクリート造なのですが、お隣さんとの壁が薄く、声が聞こえてきます。
もちろん、当院から発生する声もお隣さんにとっては気になるかもしれませんので、そこはお互い様。
お客様がリラックスをして施術を受けていただく環境作りを第一優先として、防音・吸音施工を検討しました。
音は、壁・窓・天井・玄関と様々な経由から聞こえる可能性があるため、全ての施工をおこなうとかなりの予算が必要となってきます。
そのため、ひとまずお隣さんとの壁のみ施工依頼をしました。

さて、気になる騒音の軽減ですが、聴覚過敏体質の私の感覚ですが約8割の減少。
リラックスしに来てくださるお客様のことを考えますと、とても満足しています。
睡眠環境とはテーマが外れてしまいましたが、騒音対策としてリアルな情報をお届けさせていただきました。
マットレスや枕の選びについて

ありきたりな言葉になってしまいますが、マットレスは自分の体型や寝姿勢に合った硬さのものを選ぶことが重要です。
あくまでも個人的な意見になりますが、マットレスが硬すぎると体に負担がかかり、柔らかすぎると腰痛などの原因になる恐れがあるため、自分に合った硬さを選ぶことが大切です。
次に、枕選びについて。
枕には、素材や形状、機能性など、さまざまな種類がございます。
例えば、肩こりや頭痛を緩和する効果があるもの、通気性に優れたもの、形状が変えられるものなど、自分に合った枕を選ぶことで、より快適な睡眠を得ることができるでしょう。
整体師の視点で申し上げると、枕が高すぎる(高低差の意味での高い)場合、首や肩の筋肉に負担がかかることがございます。
高い枕が、首こり、肩こり、頭痛などの要因になるとすれば本末転倒です。
個人的におすすめする方法として、ありとあらゆる枕をテスト(ベッドに寝て枕を試せる)できる店舗に伺い、フィット感(これならグッスリ眠れそうという直感)で選ばれるといいと思います。
実際、私はこの方法で、有名人や医師監修・整体師監修などのネーミングで価値を高めて値段が高い枕ではなく、リーズナブルな価格の枕を愛用しています。
以上のように、快適な寝室環境を作り出し、適切なマットレスや枕を選んでいただくことで理想的な睡眠環境を作り上げていきましょう。
生活習慣の見直し|ウェルビーイングについて

生活習慣を見直すことは、健康とウェルビーイングにとって重要です。
ウェルビーイング(Well-being)は、個人の生活や幸福に関連する総合的な概念です。
単に身体的な健康だけでなく、心理的な健康や社会的なつながり、個人の目標や満足度など、さまざまな要素が含まれます。
また、バランスの取れた生活や個人の幸福感を追求することを指し、総合的な幸福や充実感を実現するための状態や目標のことを表します。
ウェルビーイングという概念は、世界保健機関(WHO)が定義する「健康」を目指していきましょうということにつながります。
「健康とは病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。」
世界保健機関の健康の定義(日本WHO協会訳)
価値観や目標は人によって異なるため、ウェルビーイングについては個人の状況やニーズに合わせた取り組みが大切です。
以下で、いくつかのポイントを纏めました。
身体の健康維持
バランスの取れた食事と、適度な運動が健康の鍵です。
食事では、栄養豊富で健康に良い食材を選びましょう。
また、食事の質を向上させるために、バランスの取れた食事を心掛け、多様な種類の食品から栄養を摂るようにしましょう。
なお、適度な運動も重要です。
自分に合った運動方法やスポーツを見つけて楽しみながら続けることで、身体の健康を維持できます。
適度な運動は、筋力や心肺機能を向上させ、慢性疾患のリスクを減らします。
食事と運動の両方を取り入れることで、健康な生活を送ることができます。
日々の生活に取り入れやすい食事や運動の方法を見つけて、継続的に実践しましょう。
心の健康ケア
心の健康を保つためには、ストレス管理と心理的なサポートが重要です。
ストレス発散法やリラクゼーション法を取り入れることで、心の安定を図りましょう。
自分に合った方法を見つけ、定期的に実践することが大切です。
また、必要に応じてカウンセリングや心理療法を受けることもおすすめします。
近年は、オンラインでお悩み相談ができる時代です。
うまく話せないかも?と思われるかもしれませんが、カウンセラーの方が適切なサポートをしてくださりますのでご安心を。
カウンセリングの必要性と魅力を語る
ここでご紹介をする動画は、私が心理学のコミュニティ内で主催をした研修会の様子です。
※ICとお話しされているのは、インターネット・カウンセラーの略語。セッションとはカウンセリングのことです。
心理的なサポートを受けることで、自分の感情や思考を整理し、心の健康をサポートすることができます。
専門家の助言や指導を受けながら、心の問題に向き合いましょう。
社交的なつながり
人間関係を大切にすることは、心の健康にとって非常に重要です。
友人や家族との交流を深め、支え合う関係を築きましょう。
相手の気持ちに寄り添い、コミュニケーションを大切にすることで、絆を深めることができます。
また、コミュニティ活動に参加することもおすすめです。
例えば、地域の活動や趣味のサークルなどに積極的に関わることにより、新たなつながりを作ることができ、共通の趣味や関心事を通じて、新しい友人や仲間を見つけることができます。
そのため、人間関係を築くためには、積極的に関わり、思いやりのある態度を持つことが重要です。
他者とのつながりを育むことで、豊かな人間関係を築き、心の充実感を得ることができます。
自己成長と充実感
自己啓発と趣味活動に積極的に取り組むことで、自己成長と充実感を得ることができます。
なかなか時間を作るのは難しいかもしれませんが、新しいスキルや知識を学び、自己成長を促進しましょう。
また、自分が楽しんで取り組める趣味や興味のある活動に時間を割り、充実感を得ることも重要です。
ご参考までに、私の趣味は、運動不足を兼ねて馴染みの少ない地域にいき、銭湯にいくことです。
運動・好奇心(グーグルマップで銭湯を調べることが楽しい)・お風呂。
すごく充実した時間を過ごせますし、大きなお風呂は癒されます。




以上が、ウェルビーイングを向上させるためのポイントになります。
それぞれの項目を参考にしながら、自己のウェルビーイングを意識して充実感や幸福感を追求していきましょう。
ストレス管理と自律神経について

ストレスによって引き起こされる不眠症の原因は、自律神経バランスの乱れが考えられます。
自律神経は交感神経と副交感神経に分かれており、身体全体の自動的な調節を担っています。

自律神経の大まかな役割として、交感神経は身体を興奮状態にし、副交感神経は身体をリラックスさせる働きがあります。
眠りに関して申し上げると、ストレスや不規則な生活習慣によって自律神経のバランスが乱れ、交感神経が優位になると身体が興奮状態になり寝付きが悪くなる。あるいは、中途覚醒や早朝覚醒をしてしまいます。
一方、副交感神経が優位になると、身体がリラックスし眠りにつきやすくなるとされています。

不眠症にならないためには、できるだけ自律神経のバランスを意識した日常生活を送ることが大切です。
では、この自律神経(交感神経・副交感神経)の特性を、日常生活に置きかえてご説明をさせていただきます。
交感神経(がんばる神経)が優位な時






副交感神経(やすむ神経)が優位な時






このように、それぞれの状況において自律神経(交感神経・副交感神経)が体のバランスを保ちながら私たちは生かされているのです。
ところが、残業や子育てなど日常生活が忙しくなることで肉体疲労が長い間にわたって積み重なる。
そこに精神的ストレスや寒さや暑さ、気圧など体に負担がかかる気象条件が加わった時に、不眠症をはじめとする様々な体調不良が起こります。
これはどういうことなのかと申し上げると、身体のウイークポイントは100人いれば100通り。
人によって異なるため、不眠症が一番気になる方がいらっしゃるということです。
ご参考までに、私(市川)が自律神経の乱れによる体調不良で、はじめて経験をしたのが不眠症でした。
睡眠外来に2回検査入院をしたところ、2回とも異常なしという説明。
今の私なら、自律神経の乱れによる不眠症だと自己判断することができますし、対策も自信があります。
ここでいう対策とは、ウェルビーイングの概念を遂行することです。
ですが、当時は20代と若く知識もなく、いったい自分の身体に何が起きているのか全く分かりませんでした…
その時の心情として「どうして眠れないのに、身体に原因がないんだ?」
「何か深刻な病気が潜んでいて、見落としされているのかもしれない…」
このように、将来への不安や医療機関に対して懐疑心を抱えていました。
今となっては、西洋医学(医療機関)と東洋医学(鍼灸や整体などの民間療法)の体調不良に対する考え方に相違があるため、致し方ない気持ちだと理解することができます。
要するに、本当の意味での病気ではなかったということです。
なぜ、自律神経のバランスが乱れて眠れなくなるのか?

- 肉体的ストレス
体の疲労・姿勢不良(歪み)・偏った歩き方・睡眠の質が悪いなど - 精神的ストレス
不安や悩み、人間関係の軋轢など。 - 環境ストレス
暑い寒いなどの気温・湿度 - 化学的ストレス
排気ガス・タバコ・添加物・薬など
私たちには、ストレスに耐えることができる「容量」というのが備わっています。
それを「ストレス耐性」といいます。
2015年以降、一定数の条件を満たした企業においてストレスチェックが義務化されるほど、ストレス管理が重要視されています。
国が動いたということは、かなり深刻な状態です。

自律神経のバランスを整える優先順位として、何よりストレスを減らすことが大事です。
ストレスは前述したように4つに分類されており、なかなかストレスを減らすことは難しいですが、手軽にできる方法として深呼吸やリラックス法、ストレッチなどを取り入れて身体をリラックスさせてみましょう。
また、自身での気持ちの切り替えやストレッチ等が難しく感じるようであれば、身体をリラックスさせるために、整体を利用することも効果的な手段です。
次のセクションでは、整体が肉体的ストレスの軽減に有効な理由を具体的にご説明します。
整体の必要性
筋肉の緊張緩和

4つのストレスの一つ。肉体的ストレスを軽減させる最善な手段が、緊張している筋肉を緩めることです。
ここでいう筋肉の緊張とは、筋肉の疲労や凝り(こり)を意味します。
私たち人間は生身の生き物です。
自動車のように、不具合のある箇所を部品の新品に交換するようなことはできません。
髪が伸びればカットするように、筋肉の緊張を緩める必要があるのです。
また、精神的ストレス(焦り・悩み・不安・恐怖など)が高まると、後述する自律神経の交感神経が優位になるため筋肉が緊張し、肩こりや首のこりなどが生じます。
そのような理由から、整体で筋肉の緊張をほぐし、血行を促進することで、筋肉の緊張を緩和させる必要があると考えます。
自律神経の調整

ここでは4つのストレスの一つ。精神的ストレスと不眠症の関係についてご説明します。
精神的ストレスの影響による不眠症には、大きく別けて2つのルートがあります。
まず一つは、交感神経を刺激する自律神経ルート。
もう一つは運動神経を刺激する脳脊髄神経ルート。
不安や悩み、人間関係の軋轢など精神的ストレスの影響を受けると、自律神経ルートは交感神経が優位になり、血管を収縮させます。
一方、脳脊髄神経ルートでは、脳が受けたストレス情報が神経線維に伝わり、筋肉を緊張させてしまいます。
つまり、どちらも血行悪化を引き起こすため、不眠症になり得る要因となります。
そうした理由から、整体で自律神経の調整をおこない、副交感神経を優位にしてリラックス状態を促進させる必要があるのです。
整体の利用方法

不眠症を改善させる整体は専門的な知識と技術を必要とするため、まずは自律神経に詳しい整体院を探されることをおすすめします。
整体院が決まりましたら、詳しく不眠症の症状について施術者に伝えることで、個別に適した施術を受けることができるでしょう。
不眠症の改善目的で整体を受ける際の注意点

人間誰しも、困った時に即効性を求められるお気持ちは分からないでもありません。
しかしながら、整体は数回程度の施術で完全な改善を期待するものではありません。
なぜなら、人間には恒常性(こうじょうせい)といわれる、良くも悪くも変わろうとしない性質があるからです。
つまり、なかなか変わることはできません。
そうした事情で多くの方が睡眠導入剤や睡眠薬を服用し、強制的に脳に作用させることで睡眠を促す選択をされます。
実は、人間には可塑性(かそせい)といわれる、少しずつなら変わることができる性質がございます。
恒常性と可塑性の構図は、ダイエットにも同じことが言えて、たとえば食事制限と運動で一気に痩せると、それ相当のリバウンドが必ずおこります。
でも、長い目でダイエットに取り組むと、少しずつ体重が落ちてキープできるようになります。
このように書くと、ダイエットと不眠は別物だ。と思われる方がいらっしゃるかもしれません。
それでも、もし即効性のある手段があるとすれば、厚生労働省のホームページで「不眠症は国民病」と表記されるほど深刻な状況にはならないです。
不眠症は国民病
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイトより一部引用
一般成人の30〜40%が何らかの不眠症状を有しており、女性に多いことが知られています。不眠症状のある方のうち、慢性不眠症は成人の約10%に見られ、その原因はストレス、精神疾患、神経疾患、アルコール、薬剤の副作用など多岐にわたります。加齢とともに不眠症状は増加し、60歳以上では半数以上の方で認められます。また、東日本大震災や新型コロナウイルス感染症などの大きな災害があった後には一過性に増加します。このように、不眠症は特殊な病気ではありません。よくある普通の病気なのです。実際、日本では成人の5%が不眠のため睡眠薬を服用しています。
睡眠薬の売り上げについてインターネットで調べると、年間200億円を優に超える巨大マーケットであることが分かります。
まさに資本主義の構造です。
眠れないから薬に頼る。それが根本的な手段なのか?ということを今一度考える必要があるのではないかと私は思うのです。
両親から授かった大切なお身体を、副作用のある薬(化学的ストレスに該当)を服用される。
そうした選択肢も、時と場合によって必要だとは思います。
一方で、副作用のない手技による施術を毎日ではなく一定の期間受けることで、自然に眠れるようになる。
そうした選択肢があるとすれば…
不眠症を引き起こす原因は、人によって異なります。
ご自身で改善がむずかしいと思われる場合は、不眠症の改善実績がある自律神経に詳しい専門家に相談されることをおすすめします。
おわりに

睡眠の質を高めるにあたり、ウェルビーイングという概念をお伝えさせていただきました。
睡眠不足、あるいは睡眠の質が低下すると、体にとって大きな負担となり脳にも悪影響を与えます。
不眠症や過眠症にならないためにも、なるべく自分自身の身体や心の声を聴きながら、健康と幸福を追求していきましょう。
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最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。